紹介文

 4月から1年間、ここでボランティアとしてお世話になる小林弘樹です。去年兵庫教育大学を卒業し、今年の7月に東京都教員採用試験をもう一度受ける予定です。ここNOLAでは、スタッフの方々の教育観に触れ、自分の教育観を深めていきたいと考えています。
 そしてその機会は初日からありました。夕食後の寮生に対する社長のブチ切れトークから、社長と菊澤さんの考えをしっかりと聞くことができたのです。ブチ切れまくるが、しっかりと筋が通っており、何より寮生のことを考えNOLAを引っ張る社長。そしてそのフォローをし、寮生を導きNOLAを支える菊澤さん。この二人の寮生に対する想いが十分伝わってきました。さらに物知りで作業のノウハウやコツを色々と教えてくださる柴田さん。裏方でさまざまな業務や仕事をされており、NOLAのお母さんである久仁子さん。この人たちと一緒に生活するだけで僕自身の考え方は、十分広がり深まりそうです。
 さらに寮生と深く関わり、寮生の成長に携わることで、自分自身も成長していきたいと強く考えています。この1年間、人の成長に深く携わり、自分を成長させ、人をより成長させられるような人間になりたいです。そのためにも、まずはここでの作業やルールを覚えていかなければなりません。先輩の寮生やスタッフのみなさんから色々教えてもらい、ここでの生活習慣を覚え、信頼関係をつくっていきたいと思います。始めは新入りらしく僕らしくここでの生活を全うしていきたいです。


12月27日(土)

1年の振り返り

 今日、1年の振り返りを書いていました。思い出すと色んなことがあり過ぎて、よく今NOLAで生きているなと思います(笑)乗り越えられたのかどうかは分かりませんが、結果として逃げ出さず、今ここで一生懸命生活している自分に拍手を送りたいです。パチパチ
 来年はどうなるか分かりませんが、この1年は今までで一番自分について考え、色んな自分を知ることができた1年でした。これも寮生とスタッフの方々のお陰です。今年1年ありがとうございました。

12月26日(金)

極端

 以前から何度も、上から目線を注意され、気を付けていたら、今度は下から目線で、びびってヘコヘコしてました。
 また極端になってしましました。へりくだる必要はなく、対等でいいんだと言われました。簡単そうで難しい。。でもまた勝手に難しく考えているのかもしれません。対等だから思ったことを伝えればいいし、変に持ち上げる必要もない。ただ、言い方や態度には注意し、配慮も必要。基本的には自分が思ったことを伝えるのは、悪くないと気づかせてもらえました。
 変にここは怒った方がいいかなと思って怒るとかではなく、自分がイラっときたらそのままそれを伝えればいいと思いました。そのためにはもちろん言えるだけのことを実行しているのと、自分も成長し続けなければなりません。

12月24日(水)

クリスマスコンサート

 今日の昼、卒寮したさやかのコンサートを聴きに行きました。
 卒寮後、NOLAとは違う世界で、いきいきとしたさやかの姿に感動し、涙が出てきました。{最近自分が情緒不安定だからかもしれませんが(笑)}
 とりあえず、今日はブラスバンドの演奏に癒されたクリスマスでした。

いっぱいいっぱいのパターン

 今日、僕のいっぱいいっぱいのパターンが少し見えた気がします。
 まず、自分の実力がしょぼいことを認められず、実力以上のことを一気にたくさんしようとする。いっぱいいっぱいになっても、こだわりとプライドを捨てきれず、自分1人で抱え込み状態は悪化。そして、相手のことを考えられず、周りが余計見えなくなり、自分中心に物事を考え、周りを傷つける。最後はどうしようもなくなり、投げ出して逃げる。
 今は、第二段階だと思います。今日スタッフに相談してみよう。

12月22日(月)

いただきます

 今日の午後に、NOLAで飼っているニワトリ5羽を解体しました。
 初めての体験で、首を折る時はくら〜っとなりかけましたが、最後まで見届けました。色んな行程を経るにしたがい、だんだん原型がなくなり、店で売っている姿へと変わっていきました。
 これを体験すれば、食べ物を残すことなどできなくなると思います。
 明日のクリスマス会でニワトリさん命を「いただきまーす。」

自分自分

 今日英語がすごくできるボランティアの方が来られました。以前ピュアサポートで来てくれた学生さんです。
 ちょうど僕は一週間ほど前、中学校寮生二人に英語を教え始めていました。段取りも組み、教える内容や手順も考え、二人により分かってもらえるよう、力を尽くしているつもりでした。
 その想いが強すぎて、今日来てもらったボランティアさんより、自分の段取りを崩されたくない一心で、僕より英語がでいるボランティアさんを押しのけて、僕が英語を教えていました。
 途中でスタッフの方に言われて、気づかせてもらいました。また自分自分になっていました。やってしまった。。。

12月21日(日)

年賀状

 最近、地元や大学の友達に宛先を聞き、年賀状を書いています。今思えば、昔は色々迷惑かけたなと振り返っています。
 今も変わらずかもしれませんが、昔は無意識で図々しく、偉そうで頑固な態度を頻繁にとっていました。特に先輩や先生にはかなりひんしゅくをかっていたと思います。NOLAで学んだことを生かして、これからは誰に対しても謙虚になりたいです。
 今日みんなで買い物に行ってきました。あさってのクリスマス会のプレゼントの買い出しです。あさってが楽しみです。

12月20日(土)



 NOLAのインターネットが光に代わりました。接続がものすごく早く、スムーズにインターネットを楽しむことができます。今日は書くことがあまりないので、この辺で。

12月19日(金)

注意散漫

 最近、また新たな課題が明確になってきました。作業をしている中で、1つのことに集中し続けられず、他のことが気になり、途中で放ったらかし、あちこちウロウロしてしまうのです。つまり、注意散漫ということです。
 逆に1つのことばかり集中し過ぎて、周りが見えなくなるクセも持っているので、これは厄介です。たぶん、あくまで1つのことに集中し、周りを気にしながら、作業を進めていくべきなんだと思います。周りを見ることと、注意散漫をはき違えていたかもしれません。当面の課題は、本気で1つのことに集中する!

12月18日(木)

大掃除

 薪割りの作業も進み、薪がとりあえずたまったところで、大掃除が始まりました。
 17人が暮らしているNOLAはやはり掃除場所も多く、汚れもきついものばかりです。僕は昨日と今日で、車4台の車内清掃をしました。トラックは普段よく作業で使っているので、ドロ汚れが目立ち、拭き掃除が中心でした。
 やっぱり掃除後は見た目も気持ちもスッキリです。当分大掃除が続きそうなので、これからもNOLAをどんどんきれいにしていきたいです。

12月17日(水)

見返したる

 最近は本気モードが続き、少し疲れがでてきました。何かお腹の調子が悪く、あまり食欲がありません。特に晩ご飯があまり食べられません…ビオフェルミン飲んどこ。
 しかし、本気モードのお陰で、毎日が早いです。1日1日が充実してるので、大変清々しいです。作業も楽しみになってきました。これを支えているのは、「自分を認めて欲しい」ただこれに尽きます。何より、寮生に認めてほしい。バカにされ続けてきたけど、もうそんなキャラはたくさん。見返したる!!そんな感じです(笑)
 昨日、今日と、それを試すかのように学校組にバカにされました。実際僕は今作業組だから、何も言えません。むしろ、昔は実力がないのに、威張りちらしていたツケが回ってきたのかもしれません。。見返したる!!でも、寮生には色々と配慮しつつ、自分中心に物事を考えないようにしたいです。

薪作り

 最近の作業はほとんどが薪作りです。NOLAにあるかなりの廃材の釘やビスを抜いた後、薪ストーブに入る大きさに切ったり、以前切り倒した木をチェンソーで、薪ストーブに入る大きさに切ってもらい、それを斧で割る作業です。
 薪割りは、カコーンっという音と共に、薪が真っ二つに割れるので爽快な反面、腰が痛くなるし、体力も消耗するので、長時間は結構きついです。
 しかし、本気で作業するにはもってこいの作業内容なので、毎日全力で薪割りに取り組んでいます。もうすぐすると、クリスマス会やお正月などのイベントが盛りだくさんなので、それも楽しみに、毎日を力一杯生きていきたいです。

12月14日(日)

津風呂湖マラソン大会

 今日は津風呂湖マラソン大会でした。NOLAからは、1q部門と5q部門のいずれかに参加しました。僕は寮生3人と5qを走りました。
 マラソンは高校から5年ぶりで、自信半分不安半分でした。ただ、寮生には負けたくないという思いは強く持っていました。走ってみると、折り返し地点まですごく長く感じ、残り2qはさらに長く感じました。もう歩きたいと思ったことは何度もありました。とても苦しくて、早く終わってほしいと思いながらも、自分なりに力一杯走りきりました。
 結果は、自分なりに思い切り走っても、もう少しで寮生に抜かれるところだったし、途中で歩いている中学生には結局負けたし、社会人の中でも半分より少し上のそこそこな順位だったけど、もうだめってところまで自分を追い込み、走り抜いた結果は大満足です。
 今は頭がぼぉっとするけど、思い切り走り抜いたこのマラソン大会は、僕にとって今後の自信となるでしょう。

12月13日(土)

太鼓演奏会

 今日は僕にとって初めての太鼓の演奏会でした。叩いている間は無我夢中で、リズムが合っているかも不安なまま終わってしまいました。しかし叩き終わると、みんなで1つの演奏をやりきったという達成感と充実感を味わえました。
 僕は大学の時にバンド活動等をやっていたので、人前で何かをすることにはあまり抵抗がなく、今回の太鼓もあまり緊張はしていませんでした。しかし終わった後の一体感は、今までのバンド活動のライブでは味わうことができなかったものでした。ギターやドラムなど、一人一人の出し物を総合的に合わせたバンド活動とは違い、みんなで同じリズムを刻み、1つの出し物をした太鼓演奏は、ライブに勝る一体感を引き出してくれました。
 次回の演奏会が楽しみです。

12月12日(金)

生き様

 勉強部屋にある昔のノラコミを読みました。5、6年前のNOLAの様子を写真で見たり、昔のスタッフの考えを読んでいました。
 そこである記事に目がとまりました。それは、、スタッフ自身が寮生に対して何ができるのかという自問自答の先に「私にできることは自分の生き様を見せることなんじゃないか」ということに気付いたという記事です。
 ほんの数日前に、社長から同じことを言われ、だからスタッフは率先垂範が求められるとのことでした。僕にはその自覚がなく、ただぼおっとNOLAで暮らしているに過ぎませんでした。その人の生き様によって寮生が付いてくるかどうかが決まると思います。ぼおっとへらへら暮らしている僕に寮生は付いていこうとは思わないでしょう。
 ここでは共同生活ゆえに、色んな人の生き様を見ることができます。逆に色んな人から生き様を見られています。もちろん、良い格好する必要はありませんが、せめてボランティアとしての生活態度や作業態度を示さなければと思います。

12月11日(木)

本気

 僕は今までそこそこに取り組み、そこそこの結果しか出せていませんでした。色々取り組むのですが全て中途半端で、1つのことに思い切り打ち込んだ経験はあまりありません。ですから、NOLAでの生活残り3ヶ月ちょっとを、本気で暮らしたい、そしてみんなに認めてもらいたい、そう思い、昨日から作業などを全力で取り組んでいます。
 力いっぱいやりたいのですが、なかなか力を出し切ることができません。まだ全力ではない、まだいけると思います。自分の力を出し切ることってなかなかできないことなんですね。ただもうすぐすると、それが実力と分かるかもしれません。
 まだ2日しか経っていませんが、僕の最大の課題は継続です。ここを出るまで、ここで力いっぱい生きることを継続させてみせます。

12月9日(火)

甘い

 僕は人に対して甘いとよく言われます。それは、僕が僕自身にも甘い証拠だと思います。
 もめるなら、オレがやってあげたらいいやとか、我慢したら済むなら我慢しようとか、僕は基本的には事なかれ主義です。みんなでワイワイ楽しくできたらそれでいいと考えています。
 しかしこの構えでは、上に立つ立場では、通用しないと思います。叱る時は、嫌われることや、気まずい空気を覚悟して、叱らなければなりません。これができず、嫌われたくない気持ちや、空気を壊したくない気持ちに負け、叱ることができなかった場面が多々あります。結局自分に甘いのです。
 寮生の成長を一番に考えることは、結構難しいです。しかし、これも結局は甘い自分との勝負です。負けるな自分!!

12月8日(月)

冬景色

 NOLAはもうすっかり冬です。
 今朝は霜が降りていて、池の表面やバケツの水は完全に氷り、外の蛇口も氷って使えませんでした。朝の散歩では、地面がシャリシャリと音を立てていました。
 僕の手足は相変わらずの霜焼けで、今年はなぜか耳まで霜焼けです。
 これからどんどん冷え込んでいくみたいですが、寒さに負けず、NOLAの冬を乗り切っていきたいです。

12月7日(日)

書きにくい

 昨日と今日、NOLAにはぐれ雲が来ていました。NOLAははぐれ雲と、特に深い交流があり、僕もはぐれとの交流を毎回楽しみにしています。
 飲み会になると毎回イジラレ、関西ではおいしいポジションの僕ですが、昨日は日記のことについてもイジラレたので、今日は正直日記が書きにくいです。。。何を書こう。。。やっぱり、もう寝よう。

12月4日(木)

寮生の気持ち

 やりました!!やっと生活組から作業組に上がれました(笑)これで外出も買い物もできる〜(涙)
 まぁ、寮生も初めて作業組に上がった時はこんな感じなんだと思います。やっぱり、実際に身をもって経験しないと、本当にその人の立場や気持ちなんて分からないと思いました。今回作業組に上がった喜びも、生活組の苦しさも、やってみないと分からなかったことです。生活組に落ちることで、自分の実力を目の当たりにでき、寮生の気持ちも少し分かることができた気がします。
 今は男子寮で暮らし、作業も寮生と同じ内容で、僕自身が寮生と言っても過言ではないほど、スタッフの人たちに色々教えてもらっています。本当に寮生と同じ立場です。そう考えると、寮生に対して上から目線や、過剰な義務感はなくなり、みんなを仕切ろうと気負い過ぎることも少なくなりました。
 今は自分の課題である「誰に対しても謙虚な姿勢」「周りを見る」「考えてから行動する」ことに専念させてもらっています。ただ、これだけでは申し訳ないので、食当を見ることや掃除をすることなど、僕ができるお手伝いで、スッタフの方々を少しでも助けることができたらと思います。

12月3日(水)

基準

 基準っていうのは、人それぞれあって、みんな違います。だから、僕だけの基準で判断をしたり、誰に対しても画一的な基準で判断を下すと、付いて来られない人や反感を買う人もいると思います。もちろん、公平や平等ということも大切です。しかし、これらにこだわり過ぎて、一人一人に応じた対応ができていない気がします。
 例えば、その人の能力以上のことを求めたり、相手が受け入れられなさそうなのに、色々と求めたりです。これは普通できるだろうとか、これはこうすべきだろうという僕の勝手な基準で、相手に求めています。その結果、相手を追いつめたり、傷つけたり、ストレスを溜めさせたりしています。
 あえてそうすることで、その人に力をつけるという事も考えられますが、僕はその後のフォローもできないし、意図的にやっておらず、ただいつもの無意識でやってしまっているので、危険の他に何ものでもありません。
 もっと、相手の目線で、相手の基準で物事を考えられたらなぁ。

12月1日(月)

胃腸炎

 今年も残すところあと1ヶ月です。なんか早いなあ。でも、NOLAの年末年始のイベントが楽しみです。
 さて、昨日は休みをもらったのですが、今NOLAで大流行の胃腸炎にかかってしまい、1日中寝込んでいました。何かムカムカし、体がだるく、頭もぼおっとていました。ですから、無理をせず大事をとってひたすら寝ることにしました。
 そのお陰で今日はすっかり良くなり、完治まではいきませんが、作業には出ることができました。たぶん、去年なら何日も寝込んでいたと思いますが、ここで体力と規則正しい生活習慣を身につけることができたので、1日で治すことができたと思います。

何が正しいのやら。。。

 今日の作業中に、寮生とスタッフが衝突しました。寮生があまりに自分勝手だと判断した僕は、その言い合いに割って入り、寮生に「作業の邪魔せんといてくれ」と言いました。
 寮生がスタッフに言いがかりをつけ、二人の手が止まり、作業が進まなかったのは事実です。しかし、これって僕の勝手な押しつけだったのかもしれません。寮生も何か思いがあってスタッフに反発したのかもしれません。2体1になった寮生は孤独感を味わったかもしれません。僕は事実を言ったには違いありませんが、これは正しかったのか。。。あえて割って入る必要はなかった気もします。

11月29日(土)

思い立ったらすぐ行動

 今日は午前も午後もフリーだったので、掃除をしてから、太鼓の土台を作ることにしました。とりあえず寸法を測ってノコギリで材木を切りました。しかし、組み立てのことを考えておらず、寸法が間違っていました。
 これが僕がよくやってしまうミスで、考えずに物事をするからミスが起こるということです。またやってしまいました。無意識で考えずに行動すると失敗はつきものです。
 そこで、今までは意識化という抽象的な言葉でしたが、これからは、思い立ったらすぐ行動ではなく、まず考えてみるということを課題にしたいです。現場での仕事では、段取り7割作業が2割とも言うと柴田さんが教えてくれました。
 @考えるA行動するB反省する
を意識していきたいです。

11月28日(金)

ふと思うと

 今日は10日ぶりに夜の片付けから抜けられたので、NOLAのホームページを見ていました。最近のブログや昔の写真など色々見ていたら、ふと自分がNOLAに何かできているのかと疑問に思いました。
 今は生活組で、寮生とほとんど同じことしかしていません。朝の散歩から動物の世話や食当、そして作業です。夜はやることがないので、ゲームしたり、ダラダラしたり…寮生がやってなくて僕がやっていることと言えば、日報を書いているぐらいです。それだけで、ボランティアらしいことなどまったくできていません。
 作業だって仕切ることも段取りを組むこともできず、言われたことをひたすらやっているに過ぎません。これでいいんかなと思います。しかも、寮生をかき乱したことも多々あります。何しに来たんやろぉと思います。僕はここに来て、飛躍的に成長させてもらえ、色んな体験もさせて頂いています。やはりその分NOLAに貢献したいという思いはあります。でも、実力が…(笑)
 ただやはり、僕がここで一生懸命生き抜くことが、寮生にとっていい刺激になるんではないかと思います。コバもがんばってるんやらか自分もがんばろうと思ってくれたら言うことなしです。だから僕は、色々できるわけではないけど、一生懸命ここでできることをしたいです。まずはやっぱり作業です。あと、意識を持って行動する。

11月27日(木)

変える→変わる

 今、NOLAで謎の病気が流行っています。頭痛はなく、吐き気と腹痛を催し、熱はそこまで上がらない病気です。今日その病気により、寮生二人がダウンしました。僕も気をつけなければなりません。
 あと、昨日の作業での失敗を活かすために、今日は意識を持って作業に取り組みました。そこで重大なことが分かりました。要するに僕がやるべきことは、寮生をまとめたり、指示するのではなく、その作業がいかに効率よく進むかを考え、自分ができることを一生懸命する、ただこれに尽きるのです。とても単純なことです。
 以前から言われていたことを、今日やっと身を持って理解しました。僕は何かやる気に欠けており、作業を楽しめと言われても義務感でやっていました。一生懸命ですが、楽しんで自分からというのは、あまりありませんでした。でも、一生懸命寮生と考え作業をして、何かを達成するってことはとても充実しており、楽しいことだと今日やっと実感しました。
 少し前まで、物事を難しく考え、寮生を変えることばかりに終始していましたが、単に自分を変えて寮生と接すれば、自然と寮生も変わり、もっと共に楽しめると思うようになりました。やはり自分との勝負です。これからも自分を変えていきたいです。

反省

 昨日の作業は、道の掃除でした。以前から、道の掃除は2、3度やったことがあったのですが、いまいち段取りや、仕上がりが分からず、あやふやなまま昨日は、二人一組でペアになり作業を進めていくことになりました。しかも、もう一人の寮生は初めてだったのでそんな状況で、僕が指示を出さなければなりませんでした。
 しかし僕は、あまり段取りやペアですることについて考えず、ただ竹ぼうきで道を掃いていました。
 また、無意識でぼーっと作業をしてしまいました。その結果、もう一人の寮生も何をやっていいか分からず、二人で同じところを何度も掃き、結局膨大な時間がかかってしまい、もう一組のペアに手伝ってもらうことになりました。
 いつもやってしまう無意識を早速昨日やってしまった次第です。自分でも無意識でやっていることは本当に多くて、その結果、無駄な時間を費やしたたり、物を壊したり、人に迷惑をかけたり、人を傷つけてしまったりします。僕がもっと意識的になれば、今の半分いや、3分の2以上の無駄や迷惑は省けると思います。また、自分の言動の振り返りもできるので、自己成長にもつながります。
 もう一度、コバ意識化計画を始動します。

11月25日(火)

手放す

 今日の作業はあまり進まなかったかもしれませんが、とてもいい雰囲気で行えました。
 やっぱり、あまり多くを知らない僕がああだこうだと言って仕切るのではなく、みんなで段取りを考えて、気が付く点は話し合えばいいと実感しました。その際に僕は、成長のことに関しても相手に多くを求め過ぎないということが重要です。相手も一生懸命やっているのであり、わざとそうしているのではなく、その人なりのベストの結果そうなったことを留意したいです。そしてできるなら、相手の気持ちも考えたいです。
 心が穏やかな時には、上記のことがある程度できるのですが、やはりいっぱいいっぱいになってしまうと、まったくできなくなってしまいます。では、いっぱいいっぱいにならないためにはどうしたらいいのか。いやむしろ、いっぱいいっぱいになったらどう切り替えるかの方が重要かもしれません。
 いっぱいいっぱいになるのは、自分の力以上のことをやっているからなるのであって、そこには攻めの姿勢があるので、決して悪いことではないと思います。ただ、いっぱいいっぱいになり、相手を傷つけているようでは話は別です。いっぱいいっぱいになったらいかに早く切り替えるか。その際に社長は、手放すことを薦めていました。諦めたり、誰かに託したり、そうすることで、自分の能力に見合った状態に戻すのでしょう。
 僕は今振り返ると、いっぱいいっぱいに気付けるようにはなりましたが、それを時間や努力で解決しようとして余計潰れていた気がします。次は手放すことを試みたいのですが、そこでは何を手放すか、何が重要ではないかの選択が難しいと思いましたが、それはまた次回。

11月24日(月)

趣味

 今日は大阪から2人の先生がが太鼓を教えに来てくださいました。やっぱり太鼓を叩くと気持ちがいいです。
 僕は小学生の時から打楽器が大好きで、高校と大学時代はドラムをやっていたほどです。やっぱりなんでも目立てることが好きみたいです。あと、体全体を使って表現することも好きです。
 何か自分の好きなことや趣味を通して、気持ちが楽にになることってあると思います。僕はいっぱいいっぱいになるとその趣味をやることさえ忘れてしまうので、何か気持ちが沈んでいる時などは趣味などを通して、気持ちを切り替えることができたらと思います。

11月23日(日)

いい感じ

 何か今日いい感じでした。色々気にしながらも、自分を出せたような。。言葉で表すには難しいですが、気にし過ぎず、気にし無さ過ぎずみたいな。たぶん今日は、誰も傷つけていないはず(笑)
 こんな感じは久しぶりです。しかも明日は太鼓の日です。始めは正直だるいと思っていましたが、最近は太鼓をノリながら叩けるようになったので、むしろ少し楽しみです。太鼓を叩いていると気分も高まり、気持ちもスカッとします。
 話は戻りますが、いい感じで1日過ごせたのも、今は自分の課題ややるべきことがはっきりしているからだと思います。
 とりあえず今は謙虚に生きようと考えています。みんなに対して謙虚に接していきたいと強く思います。当面の課題はこれで、次の課題は、常に人の気持ちを考えて行動したいと思いますが、これはかなりハードルが高そうです。今でもある程度意識はしているのですが、なかなかできません。いっぱいいっぱいになったら相変わらず自己中になるし、余裕がある時でも、筋違いの読みで相手の考えていることが分かりません。
 まぁでも、ぼちぼち一つずつ行こう!

11月22日(土)

嘆き

 先週は東京に行ったりバタバタしていて、まったく日記が書けませんでした。
 何か最近自分に自信がないです。自分の力の無さを認めてから、何かボーっと考えたり、全てが嫌になったりします。これまた挫折でしょうか。
 振り返ればここ長い間、何か悩む日々が続いています。6月ぐらい色々問題を起こしていまい、無邪気だったのは始めの一ヶ月間だけだった気がします。
 ただ、いつも違う内容で悩んでいます。以前は、寮生をどのように成長させようか、どう寮生をまとめようか、寮生とどのように接したらいいのかなど、相手のことばかり考えていました。しかし今は、自分の力がないなあと悩んでいます。これって僕が成長している証拠だと思います。相手を変えようとするのではなく、自分を変えようとしています。また、今の悩みは結局、悩んでも仕方がないことで、今やるべきことを一生懸命やるしかないんです。
 最近は、自己課題がはっきりと明示され、それと理想の自分とのギャップに苦しんでいるだけで、やるべきことがはっきりしている分、何をやればいいのか、壁は何なのかと、見えない敵と戦っていた時よりだいぶマシです。ですから、今は悩むと言うより、嘆いていると言う方が正しいのかもしれません。
 これから成長できたらいいな自分。

当たり前のこと

 僕も含めて当たり前のことが当たり前にできている人って少ないと思います。偉そうにしない、相手の気持ちを考える、相手を批判しない等、これらはみんなで生きていくためには当たり前のことですが、できていない人がもちろん僕も含めて多い気がします。
 余裕がない時には尚更できておらず、自己中になってしまいます。僕の今の課題は、教師を目指しているからや、社会人だから特別な課題ではなく、これらの人として生きていくのに当たり前なことが今の課題なんです。
 当たり前のことを当たり前にできたらなぁ。

卒寮

 今日は1人の寮生が卒寮しました。僕自身卒寮式が初めてで、感極まった場面も多々あり、みんなでその寮生を送り出しました。
 卒寮は寮生たちの大きな目標であり、そのために日々がんばっていると言っても過言ではありません。今日卒寮した寮生も同じく、卒寮を最終目標としていました。
 しかし、卒寮が決まったことについて聞いても、あまりうれしくはなさそうでした。うれしいはうれしいけど、寂しいという気持ちも強く持っていました。
 NOLAというところは、自分の課題と向き合い、その課題を乗り越えられたら、居心地がいい場所なのではないでしょうか。共同生活で大変なこと、田舎で不便なこと、作業で面倒なこと、怒られて嫌なことはありますが、裏を返せば、みんながいて寂しくなく、自然豊かで、色んな知識を得ることができ、自分を成長させてもらえるところです。
 始めは、こんな所から早く出たいや、もっと自由がほしいと思うかもしれませんが、自分が成長し、卒寮に近づくに連れて、上記のように思うのかもしれません。
 今日卒寮した寮生に僕は憧れました。しっかり、自分と向き合った結果が今日の卒寮だったからです。僕も自分の課題を乗り越え、成長して、笑顔で3月を迎えたいと思っています。それまであと4ヶ月!!休んでいるヒマなどない!!

11月13日(木)

自己課題

 人の気持ちを考えられる人間になりたい、そう切実に思います。
 僕は自分の課題である上から目線をやめること、批判癖を直すこと、自己中な言動をやめること、できない人の気持ちを考えること、これらは全て、相手の気持ちを考えれば解決する問題であると思います。僕は相手の気持ちを考えられないから、上記の問題が発生するんだと思います。常に相手の気持ちを考える、そうすれば周りも見えてくると思います。
 今は自分の課題がどんどん明確になり、正直いっぱいいっぱいスレスレですけど、逃げずにこの課題に取り組んでいきたいです。ただ、課題全てを一気に解決しようとするのではなく、優先順位をつけ、1つ1つ着実に解決していきたいと思います。
 まずは、常にその時の寮生の気持ちを考える!これが自分の課題の中で最も重要であると考えました。僕は無意識で相手の気持ちを考えず、自己中な行動を起こし、寮生を傷つけてしまいました。意識していないとすぐ自己中プレーにはしってしまうこのクセを、いち早く直していきたいです。この課題は自分と向き合うこと、寮生と向き合うことの両方を含んでいると思います。
 常に寮生の気持ちを考える!そしてこの課題から逃げない!

11月12日(水)

過大評価

 今日の昼休みに、僕はまだ自分の実力が分かってないよねと社長に言われました。
 確かに僕は自分を過大評価しています。そして困った時は、まあなんとかなるやろーで今まできました。挫折を味わったのもNOLAに来てからです。だから自分は人より優れているや、できると思うから何でも仕切りたがるんだと思います。今日も何も知らないのに、その場を仕切った結果ミスをしました。
 自分の実力も含めて、もっと自分について意識的になり、自分自身を認めていきたいです。

11月11日(火)

覚悟

 僕には何か覚悟がない気がします。だからがむしゃらになれず、中途半端。覚悟を決めても、すぐに投げ出してしまう。
 引っ越しをして何か変わるかと思いきや、なぜか気持ちがだらけています。自分の成長はもういいや、普通に教師をして暮らせればそれでいいやと一瞬思ってしまうほどでした。。。なぜ!?
 今、自分に自信がない時期なんです。ランクもボランティアから作業組に下がったし。周りが見えておらず、寮生の本当の姿に気付くのが遅すぎると言われたし。寮生と距離があり、僕が一歩引いていると言われたし。僕はすぐいっぱいいっぱいになり、何もかも放りだし、困ったら結局逃げ出すと言われたし。。。でも、自分ではそんなつもりはなく、一生懸命やっているつもりなんです!でも不器用だから極端なことしかできないんです。しかも、1年目だから何もかも初めてで、いっぱい知らないこともあるし、ミスもするんです。
 この日記で初めて愚痴を書いた気がします。
 でも、上記の僕の思いなんて、社長や菊ちゃんは重々承知してると思います。しかも、社長や菊ちゃんが教えてくれたことは、紛れもなく事実で、僕自信が認識できていない僕の課題を明確に提示してくれているのです。ありがたい!!そう思うとやる気が出てきました。
 自分の言動をもっと意識し、周りのことを考えた言動か、極端な言動ではないかを自分と向き合う。積極的に寮生と関わり、寮生の課題と向き合う。逃げない、やってみる。とりあえず、来週の日曜から期限付き教員の説明会で東京へ行くので、日曜までとことんやってみる覚悟をしました。

引っ越し

 昨日僕は引っ越しをしました。コテージ7の個室から男子寮へ。。。本当の共同生活の始まりです。
 今までは個室という逃げ場があり、しんどい時はそこに閉じこもっていました。しかし、寮生はもちろん逃げ場などありません。僕が寮生に一歩踏み出せないのも、僕には逃げ場があり、全てをさらけだせていないからかもしれません。
 ここからまた新たな気持ちで、逃げずに自分と寮生と向き合っていきたいです。

11月9日(日)

向き合う

 僕は自分と向き合うことは何度かやったことがありましたが、人と向き合うことはしたことがありませんでした。
 人と向き合うことは、大変な精神的労力が必要です。時に衝突し、言い争うこともあるかもしれません。それが面倒であるために、相手を決めつけたり、非難したり、避けたりします。それでは、その2人が成長し合うことはありません。僕は受け入れると言って寮生を決めつけ、逃げていたように思います。寮生と向き合うことは、これまでやったことがなかった気がします。
 そして今日、それを寮生から教えてもらいました。ある寮生が、僕の課題と向き合ってくれていたのです。つまり僕を成長させようと、間違いを正そうとしてくれていたのです。しかし僕は、その寮生に対して「どうしてあれこれ言われなければならないのか。」や「いちいち細かいなぁ」と思ってしまっていました。その寮生の気持ちをまったく考えられていませんでした。ですから、散々傷つけ、裏切り、失望させてきてしまったのです。
 そのことに気づいたとき、その寮生に申し訳ない気持ちと感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。今までの相手に対するモヤモヤが一気に晴れ、二人がこれまで衝突してきた根本的な原因が分かり、相手の想いを理解でき、腑に落ちたという感じでした。
 相手の寮生も鏡の法則で、僕と同じ想いを持っていたので、二人ともお互いを理解し合えたとてもすばらしい1日でした。そしてこれからは、お互いが各自の課題に集中すれば、お互いもっと歩み寄れるという案にたどり着きました。
 このように、寮生から教えてもらったことは本当に多々あります。ボランティアとして寮生の成長の手助けどころか、逆に寮生に色々教えてもらい、成長させてもらっています。
 今後は、とりあえず自分と向き合い、自分の課題に専念していきたいですが、潰れない程度で積極的に寮生とも向き合っていきたいです。

11月7日(金)

意識化

 昨日の話し合いにより自己課題が明確になり、その課題を克服するために、自分の言動を常に意識しようと決めました。
 僕は何がよくて何がわるいや何がよりよいかは、頭では分かっているのですが、実際には行動できていないことが多々あります。いっぱいいっぱいの時など僕の言動は本当に矛盾だらけです。そしてまたやってしまったと思い返すのです。
 ですから、常に自分の言動を意識し、1つ1つ変えていこうと考えました。何について意識するかというと、自分の言動は、周りの気持ちを考えた言動か。自分の言動は、寮生の成長を考えた言動か。自分の言動は極端な言動ではないか。
 僕がよくやってしまう上から目線も、自己中も、結局相手の気持ちをまったく考えていない言動です。ですから、まず一番にこの意識を持ちたいです。次に、やはり寮生の成長という項目は外せません。三つ目は、僕の考えは極端で、いつも白か黒かみたいな感じです。ですから考え方がもっと柔軟になるように意識の項目に入れました。
 そして今日1日で意識できた言動は果たしていくつあったのでしょうか。
 ほとんどありませんでした。。。前から分かっていましたが、僕は本当によく無意識で行動しています。自分がした行動を忘れていることも多々あります。これでは成長できません。しかも、それで寮生を傷つけてしまっていました。ただぼぉっと何も考えず行動するのをやめ、1つ1つの言動をもっと意識し、いわゆる責任ある行動をしていきたいです。そして無意識で上記三つの項目を考えた言動ができるようになればと考えています。

11月6日(木)

課題

 今日の午前中は、作業から離れ、寮生と二人で話し合いをしました。
 そこで寮生から、僕に対する不満や思いを言ってもらいました。そして、僕は自分でやった行為を自分自身でまったく自覚できていないということ、さらにそのことで、寮生を悩ませ、傷つけていることを気づかせてもらいました。
 自分のことを考えると何とも言えない心境です。ただ、その寮生には、申し訳ない気持ちと感謝の気持ちでいっぱいです。ここでは、色んなサインによって、僕の悪いところを教えてもらえると書きましたが、それによって寮生を傷つけてしまっているのも事実です。
 はぁぁ、僕の課題は山積みです。。。

 昨日、スタッフの方に話しをしてもらいました。、僕の行動で寮生を傷つけていること、周りが見えておらずすぐいっぱいいっぱいになること、いっぱいいっぱいだと全て投げ出し逃げること、何より今ここでやりたいことを見失っていること。。。
 僕は課題がたくさんあり、今のままでは到底教師などできません。今はスタッフの方にフォローしていただいてますが、教師になったらフォローしてもらえる機会はぐんと減り、なのに今の4倍の子どもを見ていかなければなりません。
 フリースクールの支援者と学校の教師は職種が違うと言えばそれまでですが、どちらにしろ今の僕が教師になるのは危険過ぎる気がします。僕が残り半年でどれだけ成長できるか、これにかかっていると思います。僕がここに来た理由は、自分自身が成長するためです。
 しかし最近は、ビビって何も行動を起こさずにいました。受け入れるという理由をつけて、カラに閉じこもっていただけです。このような姿勢では成長するはずがありません。
 積極的に周りの気持ちを考え、自分の行動を意識すること!これを意識していきたいです。

11月4日(火)

モヤモヤ

 最近何か毎日が充実しておらず、ただ時間が過ぎている気がします。自分の中でも心ここにあらずという感じです。
 ですから最近は思い切り笑えず、満足感もありません。来年のことを考えると、余計に気持ちがそれて、ぼおっと時間が過ぎていきます。今を一生懸命生きることで先につながると言いますが、今の僕はやるべきことはやっているのですが、一生懸命とは言えません。なんかモヤモヤする日々を送っています。
 面白いことに、他の寮生も最近の日記にこのようなことを書いており、伝染もしくは鏡の法則だなぁと思いました。

やっちゃいました

 またまたやっちゃいました。トラックでぬかるんでいる所へ行ってしまい、トラックをその沼にはめてしまいました。身動きがまったくとれず、近くのおっちゃんにユンボで助けてもらいました。その結果みんなの作業や食当は遅れ、ユンボが通った道の掃き掃除を、遅くまで菊ちゃんにも手伝ってもらいました。
 どうも気持ちが落ち着かない時、事故や失敗をしてしまいます。そろそろ何かやってしまうのではないかと思っていると、案の定やっちゃいました。やっぱり色んなサインが出てきます。それに早く気付き、防げたらいいのですが、まだまだ頭打って学習しなければならないことがたくさんありそうです。

11月2日(日)

サイン

 昨日の日記にリーダーシップがほしいと書きました。作業などで寮生の先頭に立ち、みんなを引っ張りたいと考えていたからです。
 しかし、昨日早速そのことで問題が生じました。僕は毎年どのような手順で、田んぼのネット外しをしているかも知らずに、自分が考えた手順で昨日は指示をしました。当然、去年とやり方が違うという不満が出てきました。さらにその結果、去年より作業の進みが遅いということになってしまいました。。。また出しゃばっちゃいました。。。
 話し合った結果、これからはみんなで作業の段取りを話し合い、作業を進めることになりました。初めからこうしておけばよかったです。。どうも何かしなくてはと、出しゃばってしまいます。僕は張り切れば張り切るほど空回るキャラだと分かりました(笑)
 ここは、自分の考えていることが間違っていると、昨日の様にすぐ問題が生じます。周りが、その考え方は間違っているよとサインをくれます。共同生活であるから、僕の考えが周りにも影響しやすいし、それによって問題も生じやすいんだと思います。今後も周りのサインを見逃さず、成長していきたいです。

11月1日(土)

結果

 うちの社長の口癖は「結果を出せ」です。結果がでない場合は、努力が足りないか、努力の仕方が間違っているかだそうです。
 確かに今の社会は結果主義だと思います。学歴社会も結局、結果主義社会の延長であると考えています。さらに、結果を出さなければ、達成感などは味わえず、自信をつけることもあまりないでしょう。
 ただ、僕は大学で結果よりその過程を大事にしなさいと学びました。結果主義社会の結果、不登校やひきこもりも増えたと聞きました。ですから、過程を大事にする教育が必要だと考えてきました。
 では、前者と後者の考え方の食い違いをどう解決するのか。それは、結果の内容を統一しないことだと思います。つまり、勉強できることだけが結果ではなく、農業ができることや、何かをつくること、人とのコミュニケーションをとることなど、さまざまな結果のあり方があり、1人1人に応じた結果を求め、その結果を出すための過程で様々な力も身につけることが重要ではないかと考えました。今の社会は、結果を決めつけてしまうから、その結果が出ない、出せない人は社会からはみ出され、余計に自信を失ってしまうのではないでしょうか。
 1人1人に応じた目標を設定し、その結果を出すよう努力をする。そして力と自信をつける。ちなみに今の段階での僕の目標は、リーダーシップだと考えています。寮生のリーダーとして、作業を進めたいと考えています。

10月30日(木)

風邪だぁ

 風邪ひいちゃいました。鼻水が止まらず、咳も出ます。何となく熱っぽい。
 でも、夏と同様にダウンしてしまうのではなく、ダウンする前にこの風邪を治さなければ!防寒対策をし、栄養補給としっかり睡眠をとります。では、おやすみなさい。

寮生に対する想い

 昨日のビーチで、スタッフ同士で意見の食い違いがありました。
 僕は第三者だったので、二人の討論を聴いていました。そこで改めて実感したことは、スタッフの寮生に対する想いの強さです。様するにビーチの作戦やどうこうではなく、それぞれの寮生に対する考え方の食い違いで、討論されていたのです。スタッフの方は本当に寮生のことを考えているんだなぁと思いました。
 僕は寮生のことより、自分を守ることや自分の都合で、指示や判断をしてしまうことがあります。それも気付かずにやってしまうことが多々あります。この前のソフトバレーのメンバー編成でもそうでした。どうしても自分中心で物事を考えてしまいます。いっぱいいっぱいの時など尚更自己中です。
 しかし、指導者がいっぱいいっぱいでも、現場は常に動いています。いっぱいいっぱいなど指導者の都合は言ってられません。常に寮生のことを考え、全体を考慮した指示や判断が必要です。。。オレって、まだまだだなぁ。

10月29日(水)

風邪かな

 喉が痛いです。鼻水も出ます。寒気がします。。。風邪かな?
 

10月28日(火)

談山神社

 昨日は休みだったので、昼から車を借りて出かけました。
 桜井市のマクドでコーヒーを飲みながら本を読んでいると、色々と考え事をしたくなったので、1人でゆっくりできそうな明日香村に行くことにしました。しかし道を間違え、戻ろうかと考えていると「談山神社」という看板を見つけたので、代わりにその神社へ行くことにしました。
 談山神社は中臣鎌足と中大兄皇子が大化の改新を企てた場所でもあり、鎌足の古墳もあります。
 昨日は平日だったので人気はなく、ひっそりとしており、大変神秘的でした。特に山頂の鎌足墓まで20分かけて歩いたのですが、その時は1人きりで山を黙々と登っていました。登り切ったときは達成感を味わえ、何より山頂からの景色は、鳥肌が立つほど絶景でした。
 せっかく奈良県に来ているのだから、これからもっと文化遺産を見ていきたいです。次こそは明日香村で高松塚古墳を見に行きたいです。

10月26日(日)

自己中

 昨日のソフトバレーでチーム編成を組む際、僕が自分のエゴだけで、周りがまったく見えていないことが明らかとなりました。。
 昨日のソフトバレーは今日が試合であったため、試合前の最後の練習でした。僕のチームは寮生2人と新寮生2人、そして柴田さんの6人でした。ソフトバレーは4人競技であるため2人は試合に出られません。ですから僕は、新寮生2人を他のチームに入れ、自分たちのチームから外しました。
 しかしこれでは、新寮生2人は下手だからチームから排除したことになります。自分が勝手に勝ちたいと思い、そのために邪魔者は出て行けです。。。
 そもそも今日の試合は、勝ちに行試合ではなく、地域のみんなで楽しむゲームが趣旨でした。さらに、2セット先取で勝利となるので、1セットだけでも新寮生2人に出場してもらい、その2人が楽しめたり、自信をつけられたらよいことです。
 それなのに僕は、明日の試合は2人には悪いけど、まだ力がないから出場してもらわないでおこうと考えていました。
 周りが見えていないというか何というか。。。何より、基本的に僕はできない人の気持ちが分かっていないと言われました。
 確かにあまり失敗や挫折経験がなく、本気でやったらなんとかなるやろうと思っています。先日の教採不合格のことも、臨時採用があるからなんとかなるやろうと考えていました。たぶん、僕は失敗して傷つくのが怖いから、失敗しても受け止めず逃げているだけなのかもしれません。
 しかし僕の場合、できない人の気持ちが分からないというか、人の気持ちが分からないと言った方がいいかもしれません。それで今まで平気で人を傷つけてきた気がします。今までに何度か無神経だと言われたことがある気がします。相手に対して無神経な態度で接する際、大抵自分中心に物事を考えている気がします。そういえばよく自己中だとも言われてきました。その時は、相手を傷つけていることは全く知りませんでしたが、今になると自己中であることの危険性をようやく理解しました。
 特にいっぱいいっぱいになった時や焦っている時は自分中心で物事を考えがちです。心に余裕を持ち、常に周りの目ではなく、周りの気持ちを考えて行動していきたいです。

10月24日(金)

掃除

 今日は大雨だったので、草刈りの代わりに倉庫の掃除をしていました。寮生はイス磨きだったので、僕1人で黙々としていました。
 そこでやっぱり僕は、掃除や整理が大好きだなぁと改めて実感しました。掃除している最中もですが、きれいになった後の充実感、爽快感、清潔感はたまりません。
 もともと僕はかなりのきれい好きで、部屋の掃除はこまめにします。作業で掃除や整理となれば喜んでします。草刈りも好きですが、草刈り機が重たくて肩が凝るのと、ハンパない量の雑草により、気が滅入ってしまいます。でも、明日の草刈りは頑張るぞぉ。
 
10月23日(木)

理想主義

 今朝の散歩中に寮生が「小林さんはどんな教師になりたいん?」と聞いてきました。それに対し「児童を成長させられる教師」と答えると、「理想主義やな」と言われました。
 その寮生は、2,4,6年生の時の担任が嫌いだったらしく、その時の担任とは、元気すぎたり、できないことを無理にさせたりしたそうです。その担任が教師だから元気に振る舞っていたり、教師だからできないことをできるようにさせようとしており、そのような現実を見ず、理想ばかり追い求めている教師が嫌だったのでしょう。
 なるほどと思いました。理想ばかりで、児童の実態を見ない教師の働きかけは、児童に無理をさせ、無駄なプレッシャーを与えるだけのようです。また、教師だからと言って無理に演じるのではなく、基本的には自然でありのままでいることが重要だと気付かせてもらいました。

10月22日(水)



 夜になるとだんだん寒くなってきました。日が暮れるのも早いです。
 ここでの冬は相当寒いらしく、雪も当たり前のように積もるみたいです。僕は、寒さに弱く、毎冬風邪をひいています。しかもシモヤケもひどく、ここで冬を越せるか心配です。夏は脱走したので、冬は何とか乗り切りたいです。あと、寝坊に要注意です。

10月20日(月)

極端

 受け入れるだけの支援に疑問を感じていた原因が分かりました。
 支援者が寮生を受け入れることは、重要なことですが、あくまで彼らの成長のためです。しかし、僕の場合、他人は他人、自分は自分と割り切り、寮生の成長を考えていませんでした。いかにここで、自分が平和で心穏やかに過ごすかだけを考えていました。ですからボランティアとして、何か疑問を感じていたんだと思います。
 以前は、寮生の成長ばかり考え、今度は自分のことだけを考えていました。僕は本当に極端です。まあ、経験がないので、さじ加減が分からないと言ってしまえばお終いですが、これからも色んなエエ加減を探っていきたいです。

10月19日(日)

大丈夫、僕にはこれを乗り越える力がある!

 先のことが不安です。今の作業組の2人の気持ちが本当に分かるような気がします。
 これから自分はどうなるんだろうか。自分は何がやりたいんだろうか。自分に何ができるんだろうか。。。こんなことが頭の中でグルグル回っています。
 しかし、これは僕に挫折を教えてくれるとてもいい機会であるし、ここで凹み続け、やる気がない日々を過ごすのではなく、今自分にできること、今自分がやりたいことをやり通していきたいです。その結果が将来につながるんだと思います。その姿はきっと寮生にも届くはず。
 大丈夫。僕にはこれを乗り越える力がある!!

10月17日(金)

挫折パート2

 本日人生2度目の挫折を味わいました。東京都教員採用試験の結果が不合格ということでした。
 僕は一生懸命やれば何でもできると考えていたのですが、今日がその考え方を改める時となりました。先が見えず、将来に不安を抱えている寮生の気持ちが少し分かった気がします。未だに落ちた理由がわからないのですが、東京都教育委員会に、僕が教師として認められなかったということを、受け入れなければなりません。今は落ち込むだけで受け入れる余裕はないですが、これからゆっくり考えていきたいです。
 今後のことはあまり考えていませんが、期限付き名簿登載には登録されていたので、臨時採用や講師として教師になれるのであれば、そちらの方向で希望を出したいです。
 この結果も、何かを僕に教えてくれるためのサインであり、僕が乗り越えられる試練でもあるはずです。この壁乗り越えてみせる!!

10月16日(木)

報告

 今日の朝、寮生同士の衝突がありました。
 話し合いではなく、言い合いになっていたので、途中から僕が間に入りました。お互いの言い分を聞き、状況を把握するところまでいったのですが、では、どう解決するかが今ひとつ分かりませんでした。以前なら、それでも僕がまとめようとしていて、状況をを混乱させてしまうことや、筋違いのまとめで寮生に不満が残る結果となっていました。
 しかし今日は、やはり根本的な解決案は出せませんでしたが、一旦は落ち着け、そのことを社長か久仁子さんに報告することにしました。これが僕にできることだと思い、相変わらずスタッフに頼っていると言われるかもしれませんが、無理をしない程度の僕なりの判断でした。
 最近考えていた僕なりの責任とは、その場で起きたことを報告することではないか思います。かっこよく言ったら、スタッフと寮生をつなぐパイプラインです。すこし言い過ぎかも(笑)まあ、今僕ができる範囲での責任とは、現場で起きたことを、スタッフに報告することだと考えました。

10月15日(水)

自立

 昨晩から、スタッフの菊ちゃんが研修で山形に向かいました。今日から一週間菊ちゃんのいない生活が始まります。
 最近僕が心掛けていたことは、人を裁かないということです。ここしばらく寮生の言動は、寮生自身に任せています。躾や叱ることはスタッフに任せています。というより、スタッフに頼っていますと言った方がいいかもしれません。
 菊ちゃんがいなくなり、僕はスタッフにかなり頼っていたことを自覚しました。僕自身が自立できていなかったのかもしれません。かといって、また気負い過ぎると潰れるので、僕ができる範囲で寮生と関わっていきたいです。

10月14日(火)

今必要とされている施設

 今日テレビを見ていると、児童虐待の特集をしていました。
 ここ10年で児童虐待件数は7倍に増え、今、受け入れ先の施設がどこもいっぱいで、行き場のない子どもたちが増え続けているようです。ある施設では、スタッフ12人で50人の児童の世話をしているそうです。スタッフは当番制なので、1人で10数人の児童を見なければならない時もしばしばあるようです。職員会議もなかなか行えず、経営はパンク寸前だとか。
 現代社会の問題から、児童擁護施設やフリースクールは、今必要とされている施設であると強く感じます。自分もこのような施設で生活を共に過ごしているので、余計にそう感じます。しかし、このような施設はどことも、「人・物・金」が不足しており、経営は厳しいみたいです。今必要とされている施設だからこそ、国からの支援を求めたいです。

10月13日(月)

町民体育大会

 今日は吉野町民体育大会でした。
 綱引きや騎馬戦、グランドゴルフ、丸太切り、リレーなどさまざまな競技が行われました。なんせ過疎化で年齢層が高いので、僕たち若者が目立てる機会が多かったです。僕もたくさんの競技に参加させていただきました。
 このように地域で何か催し物があると、地域の一体感をとても感じます。近所のおじちゃん、おばちゃんと一緒に楽しんだり、喜びを分かち合ったりできます。僕の地元でも、地域の催し物がたくさんあります。運動会や祭り、クリーンキャンペーン、、海水浴などです。僕が中学生や高校生の時は、このような行事をよくは思っていませんでしたが、今になると、とても重要で楽しい行事ばかりです。今度地元に帰るときには、積極的に地域の行事に参加したいです。

10月12日(日)

僕の責任

 僕がここでできる範囲の責任とは、現場で起こったことの報告であると考えました。
 現場で起こったことを処理したり、解決した後に報告できればいいのですが、今はまだ無理な気がします。現場で起こったことをとりあえず落ち着け、スタッフに報告した後、スタッフの方がどのように解決するのかを学んでいきたいです。

イメチェンカップ

 今日はスタッフの方が誰も居なくて少し不安でしたが、何の問題もなく、楽しく過ごせました。
 特に昼からは、NOLAイメチェンカップが開催され、とても楽しかったです。僕は2人の散髪と3人の眉毛カットをしました。女の子は化粧をしたり、マニキュアを塗ったりしていました。女装をしている寮生もいました。やはり、顔が変わるとイメージも変わります。暗いイメージの寮生を少し明るいイメージにできた気がします。
 今日は楽しかったですが、やはり気を張っていたので疲れました。明日は町民体育祭なのでもう寝ます。

10月10日(金)

責任

 昨日起きたある出来事とは、ある寮生から僕が現場でボランティアという立場であるのにも関わらず、他の寮生に指示や注意をあまりしないから、作業が進まないということでした。
 僕は以前、現場を仕切ることばかり考えていて、作業や生活をまともにできていないのに、指示やまとめることばかりしていたので、実力もないのに偉そうだと反感をかいました。ですから、まずは実力をつけ、仕切ることはしないでおこうと考えていました。さらに、他人を裁いたり、批判すると、自分も裁かれ、批判されると本に書いてあり、相手を受け入れ、相手に自由を与えると、やすらぎと自由を与えられると書いてあったので、寮生を受け入れ、自由を与えようと考えていました。そうすると、寮生は寮生、自分は自分と割り切ることができ、作業に集中し、イライラしたり、悩むこともなくなりました。もちろん、あんまりな寮生の行動は注意したりはしますが、基本的には自己責任として寮生に任せるようにしていました。
 寮生の立場であれば、この構えで、自分自身の成長のことだけを考え、卒寮を目指せばいいのですが、僕の場合はどうでしょうか。ここに来た理由は確かに自分自身を成長させるために来ましたが、今はやはり寮生の成長も切に願っています。寮生が悩んでいれば力になりたいと思うし、何かできることはないかと思います。
 ただ、今の僕が寮生の心の問題を解決することはできません。以前は僕が解決しようとして、寮生を余計に混乱させてしまった経験からです。何より変わるのは本人で、僕が寮生の問題を解決しても意味がありません。ですから、それはスタッフの方に任せ、自分はここでの作業と生活に集中し、その姿から寮生に影響を与えることができればと考えていました。しかし、目の前で悩んでいる寮生を目にすれば、僕に力がないからと放っておくことはできません。ただ、本には、その人に責任について教えればよいと書いてあります。ですから今は、とりあえず僕自身の責任とは何かについて考えています。

10月9日(木)

受け入れるだけ

 最近、寮生をそのまま受け入れようとしています。具体的には、気分屋ですぐイライラする寮生や、やる気がない時は何もしない寮生、上から目線の寮生などを許し、それがその寮生なんだと受け入れるようにしています。やはり、変わるのは本人。他人を裁いたり、批判したり、変えたりはできない。そう考えれば、僕自身はイライラせずに心穏やかに過ごせます。
 では、指導者や支援者の立場として、その考えで寮生をそのまま許すことは、寮生の成長を一番に考えた時、果たして適切な構えなのでしょうか。他人は他人で、自分のやるべきことに集中し、作業や生活に没頭することで、寮生の手本となり、寮生に刺激を与えることができると考えているのですが、それだけでいいんでしょうか。
 最近読んでいる「からだの声を聞きなさい」には、それぞれの人生は全てそれぞれに責任があり、自分の人生は全て自分自身の責任であると書いてあります。その責任について教えればよいと書いてあります。
 まさに今日そんな出来事があり、でも自分は結局受け入れることしかできない1日でした。

10月8日(水)

NOLA外での作業

 今日の午後は、本屋さんから頂いた本棚を近くの保育園へ運び、今まで使っていた保育園の本棚を、近くの老人ホームへ運ぶ作業でした。
 保育園の人たちや老人ホームの人たちに「ありがとう」と言われ、何か役に立てたという実感を持てました。
 ずっとNOLAで作業をしていると、やっている作業がマンネリ化し、だらけてしまうことが多々あります。しかし今日のように、NOLAから外に出て作業をすると、新しい人たちと接することができ、また、「ありがとう」と言われることで、責任感ややる気が出ます。
 やはりこれは、地域との連携があるからこそできることであって、NOLAに引きこもって作業をしているより、何倍もの社会性が身に付くと思います。
 フリースクールにおいて、外に開けていることの重要性を改めて実感しました。

10月7日(火)

鴨捕獲

 前回、田んぼに5羽いる鴨を4羽しか捕獲できませんでしたが、今日残りの1羽を捕獲しました。
 田んぼにいる鴨を捕獲するのは、けっこう大変なんです。稲に隠れている鴨を見つけ出し、見つけ次第、稲を踏まないように追いかけ、素手で捕まえなければなりません。見つけて捕まえようとしても鴨の逃げ足が結構速いんです。さらに羽の色が土と同化しているので、見つけるのすら大変です。
 前回は残りの1羽を捕まえるのに、大人5人で30分かかっても捕まえられなかったのですが、今日は3人で20分ぐらいで捕まえられたのでうれしかったです。しかも、前回1羽も捕まえられなかった僕が最後捕まえたのでさらにうれしかったです。

10月6日(月)

後回し

 以前後回しにしていて、そのまま忘れてほったらかしにしてしまっていたことを怒られました。
 後回し後回しにして、いつのまにか忘れてしまい、そのままということが結構あります。最後まで仕事をやり遂げないと言われても仕方がありません。責任を持って、後回しにせず、その場ですぐ行動に移していきたいと思います。

10月5日(日)

ビーチ大会

 今日は以前から楽しみにしていたビーチボールバレーの大会でした。
 僕たちは男子女子混合チームで出場しました。予選リーグでは、一勝一敗の得失点差で惜しくも予選敗退しました。
 他のチームは、白髪の方や50、60歳の年配の方も参加されており、その方たちは僕たちよりも圧倒的にうまく、遥かに強かったです。年齢が高くても十分楽しめるのが、このビーチの醍醐味かもしれません。
 それにしても疲れました。僕は1試合して出ておらず、勝ち進んだチームは5試合も6試合もあるのに、しかも50歳、60歳となれば相当疲れるはずです。自分の50歳はあんなに動けないと思います。とりあえず、もう寝ます。

60歳

 以前、59歳の記者の方がNOLAに1ヶ月来られました。ここでのハードワークをこなし、掃除や食事当番もこなし、その上取材もされ、夜になると記事も書かれていました。ビーチにも積極的に参加され、59歳には思えないチャレンジ精神を持っておられました。そして今日のビーチの大会でも半端なく動ける60歳の方々を目にしました。
 自分が60歳になった時、あんなに動けるか、あんなにチャレンジできるのかと思います。やはり歳をとると、体も動かなくなり、保守的になりがちだと思うんです。
 積極的かつ活発な60歳になりたいです。そのために今、より積極的かつ活発な生活を過ごしていきたいです。

10月3日(金)

してあげる

 相手に対して何かをしてあげるという構えは、けっこうしんどいことだと感じます。
 してあげると必ず見返りを期待します。相手が喜んでくれることや、成長してくれること、相手からお返しに何かをしてもらうことなどです。しかし、してあげた結果そうならない場合、こちらとしては、気持ちがいいものではありません。相手に対して怒りをおぼえることも多々あります。
 そもそもしてあげることは、相手にとって一時的にうれしいことであっても、長期的に見て相手が成長することではない気がします。相手が本当に望むことなら向こうから求めてくることですし、相手が話す勇気が持てない場合でも、こちらが気を遣って話しかけてばかりいると、その人は話す勇気が身に付かないことになります。話す勇気が持てない人は、いつかそのことでぶつかり、気付くはずです。

10月2日(木)



 ここは本当に寒くて、もう冬の様です。
 僕は寒くなると肩がこります。次にシモヤケになります。そして風邪をひきます。これが毎冬の僕のパターンです。
 今年はできるだけ風邪をひかずに健康でいたいです。やはり体調管理。
 明日は中学校の運動会の応援に行きます。みんな活躍するかなあ。

自分は自分、他人は他人

 最近、自分は自分、他人は他人とよく思うようにしています。
 人生における全ての責任はその人本人にある。人は他人の人生の責任を負う必要がない。自分の人生は自分の成長のためだけにある。と本に書いてあったからです。
 他人がどうであろうと、自分は自分。誰かがイライラしていたら、自分も気持ちが落ち着かない場合、誰もイライラしていない時しか、自分は幸せになれないということになります。それでは、人生損だと思います。その状況を無視するのではなく、そのまま受け入れたら、自分はどうするのかが分かります。よくイライラする人がいても、その人はそのことでいつか問題にぶつかります。しかし、自分には関係のないことです。その人がイライラしているから自分は幸せにはなれないということなどありません。
 さらに、その人を非難することも、裁くことも必要ではありません。人を非難したり、裁くと、同じように人から非難されたり、裁かれるようになります。その人はそういう人なんだと受け入れることが、穏やかに過ごすために必要なことです。やはり、もっと受け入れる力がほしいです。
 ただ、指導者や支援者などの立場で、これは通用するのかが疑問です。

9月30日(火)

余裕

 当たり前のことですが、余裕があるっていいことですよね。周りも見やすくなるし、ミスも少なくなり、穏やかに過ごせます。
 大人って色んな面で余裕があることなのかもしれません。だから何か問題が生じても、単に冷めているのではなく、余裕を持って冷静に対応できるんだと思います。いっぱいいっぱいだと、まず冷静にはなれません。感情に流されてしまいます。そこでは、客観的な迅速な判断はできないでしょう。
 何か問題が起こっても、動じず冷静でいるためには、やはり受け入れることが必要だと思います。その問題をまず受け入れる。自分のこととして受け入れる。そして他人も自分も裁かない。他人も自分も受け入れる。これができれば、日々の生活を余裕を持って穏やかに過ごすことができます。
 でも、なかなか受け入れられず、人を裁こう、批判しようとする自分がいます。そんな自分も受け入れなければなりませんが、これからも受け入れる器を大きくしていきたいです。

9月28日(日)

寒い

 昨日から急激に気温が下がり、夜は10度あるかないかまで寒くなりました。
 元々寒さに弱い僕ですが、昨日はいきなり風邪の一歩手前の状態になりました。変な吐き気と軽い頭痛に襲われました。この寒さが原因かと思われます。今日はフリーでゆっくり寝られたので、回復しましたが、寒くなって一層体調管理には気をつけたいと思います。あと、寝坊と。。。

9月26日(金)

気になる

 最近、周りから聞かれることもあり、無性に教採の結果が気になります。それを考える度に、「今やるべきことをしっかりやれば結果はついてくるはず」と自分に言い聞かせています。
 ただ、やはり不安はあります。出来は、以前も書いたように、自分の考えを十分言えたので満足ですが、その結果どうなるかは分かりません。10月17日を待つのみ。
 受かってるといいなあ。。。。

9月25日(木)

別れと出会い

 今日は、別れと新たな出会いがありました。
 先月から一ヶ月間、日経新聞の記者の方が、NOLAに取材に来られていました。59歳とは思えないチャレンジ精神と謙虚さを持ち合わせた方でした。その記者の方が今日帰られました。同じコテージで一ヶ月間寝起きを共にしていたので、今日からコテージ7が寂しくなります。
 それと同時に新しい出会いもありました。新しい寮生が来ました。13歳の女の子です。初日ともあって、なかなか話しができませんでしたが、これから作業等を通してその子のことを知っていきたいです。

単独取材

 昨日、ニュースの一部でNOLAがテレビに放送されました。
 取材は、今週の月曜日の夜から、火曜日の昼にかけてに行われました。僕はあいにく火曜日が休みだったので、テレビにはあまり映らないだろうと諦めていました。
 しかし、火曜日の昼食後、僕をインタビューしたいと言われ、5分ほど単独インタビューを受けました。そこではNOLAに来た理由や、NOLAのこと、寮生のこと、社長のことなど色々と聞かれました。スタッフの菊ちゃんはインタビューすらなく、僕は放送を楽しみに待っていたのですが、僕のインタビュー内容は全てカット。僕が映っていたのは、ジャンケンで負けたシーンの3秒のみ。ヤギより短い時間でした。
 切ない。。。。

9月23日(火)

前へ前へ

 日曜日に行われた料理対決での僕の役割は、ドリア・フルーチェチームのアドバイザー役でした。
 しかし、気が付けば、僕が進んで具材を切ったり、その場を仕切ろうとしていました。ついには寮生に「あれ、コバちゃんってアドバイザーじゃなかった?」と言われてしまいました。
 この場での僕の役割を完全に見失っていました。その場だけでなくNOLAでの僕の役割は、お手伝いのボランティアで、主役はあくまで寮生です。しかし、前へ前へいこうとし過ぎて、本来の立場を見失いかけてました。もちろん、僕が色んなことに進んで挑戦することや、率先することは、大切ですが、あくまで主役は寮生。ここには、僕自身の成長と寮生の成長のお手伝いとして来ているのです。

9月22日(月)

取材

 今NOLAには、朝日テレビ局の方と日経新聞社の方がそれぞれ取材に来られています。
 NOLAは、去年もテレビ取材があり、それは2時間の特別番組で放送されました。NOLAでやっていることが、ホームページや本を通して世間に広がり、人々に認められ、選ばれてテレビに放送される。
 やっぱここはすげえ。。。

9月21日(日)

料理対決

 今日は、午前中隠れんぼをして、昼からは料理対決をしました。
 料理対決では、まず二班に分かれて、メニューと具材選びをして買い出しに行きました。ドリア、フルーチェ 対 串カツ、フルーツとサラダ、飲むプリンです。最終的にドリア、フルーチェチームが勝ちましたが、作る時も、食べる時もみんな楽しそうでした。
 何かチームでまとまって取り組む際には、時に衝突もありますが、やりきった時の達成感や、その過程での一体感は、チームで取り組むことならではです。
 今日は本当にみんな笑顔が多い1日でした。

9月20日(土)

スタッフ不在

 スタッフが不在の時は、いつも何かが起こります。だいたいその問題に僕が関与し、無理に解決しようとして、逆に話しがややこしくなってしまうパターン。そして、早くスタッフ帰って来ないかなあと思う始末です。
 今日もやはり問題は生じました。しかし、僕はあえて関与せず、自分たちで解決するようにと言い、その場から少し離れて別のことをしていました。やはり気にはなりましたが、口は出さず、何か頼られても突き放すように接しました。
 その場はこじれることなく解決しましたが、すっきりとはせず、悪い空気が流れています。やっぱり早くスタッフ帰って来ないかなあ。。。

9月19日(金)

恵みの台風

 今日の午前中は、台風対策をしました。ただ、久しぶりの恵みの雨です。
 殿川地区では、水道が通っていないため、井戸の水がなくなれば、どうすることもできません。夏からあまり雨が降らず、ずっと水不足で困っていました。風呂は毎日出かけないといけないし、洗濯の水は、川からポンプで汲みに行かなければなりません。
 しかし、この台風のお陰で、井戸の水もいっぱいになり、NOLA湖も十分に溜まりました。また台風のため、昼からフリーになり、ゆっくり過ごせたし、心も満たされた感じです。

9月18日(木)



 昨日の午後の作業は、菊ちゃん車のタイヤ交換でした。その作業をCF(コミュニケーション・ファクトリー)という、屋根つきで、地面がコンクリートの作業場でやりました。このCFは、去年完成し、雨でも作業ができ、夜には太鼓の練習場としても使っています。
 その作業を見ていた社長が次のように言いました。「こうやって、自分のガレージで、車いじるんが夢やったんや」
 僕はその言葉を聞いてとても羨ましく思いました。夢を実現できること、そのために色んなことと向き合ってきたこと、とてもすばらしいことです。人の幸せを、なぜか自分のことのようにうれしく思えました。そして夢をひとつひとつ叶えていく社長を羨ましいと思いました。
 目先の利益ばかり追わず、その遥か先の夢を叶えるため、今を一生懸命生きたいと思います。

まとめる

 まとめることって難しいなあ。
 よくそう感じます。寮生をまとめる場合、ここでの作業や生活の実力が伴っていないと誰もついてきてくれませんが、それプラス統率力がいると思います。みんなが納得できる案を迅速に提示し、みんなを引っ張る力が求められます。
 小学校の給食委員長に立候補した際に「ひろきは、正直言ってまとめる力がないのに、自分がやろうという姿勢がいい。」と先生に言われたことがことがあります。。。
 まとめる力。。。みんなを盛り上げることなら自信があるんだけどなあ。。。

9月15日(月)

ライバル

 ここの寮生は、何か足りない部分があるものの、作業技術や気を遣うことなどに関して、大変優れていると思いました。
 今いる寮生は、NOLAに1年以上いる人がほとんどなので、1年目の僕が知らないこと、できないことを何なくこなします。これではバカにされても仕方がありません。
 当分は寮生をライバルとし、まずは寮生に負けない力をつけなければ。

9月14日(日)

自己管理

 今日はイベントで、いつも通り7時に起床し、川上村で赤米おにぎりの販売をしました。
 最近は疲れて11時までには寝ていることが多いのですが、昨日は久しぶりに12時過ぎに寝たので、今日はとても眠たかったです。今日はイベントで、仕事をしなければいけないのに、その自覚が薄くて申し訳なかったです。それと、やはり僕は、睡眠時間を削ってしまうと、次の日は体がだるく、心の余裕もなくなってしまいます。毎日元気に楽しく過ごせるよう、自己管理に勉めたいです。

9月12日(金)

職人

 おとといから、ログハウスの垂木作りをさせてもらっています。ノコギリで角材を斜めに切り落とし、四角錐を作ったり、変形四角錐を作ります。
 その際には、数oも許されないぐらい正確に作らなければなりません。1oの誤差ならオッケーですが、2oの誤差なら却下です。斜めの線の真上を切るのもやっとなのですが、さらに直角に切らなければなりません。目安の線も、ノコギリで切っていけばなくなり、集中力も最後の方は切れてしまい、何度もやり直しになりました。やり直しにならない場合でも、1つの角材を仕上げるのに、だいたい30分もかかってしまいます。
 それに対して元土木、大工の柴田さんや社長は1時間半で10本も仕上げてしまいます。僕もだんだん慣れて、20分に1本仕上げられるようになりましたが、1時間半で10本には到底かなわないです。もちろん現役の大工さんはさらにすごいことでしょう。やっぱ職人はすげえや。。。

9月11日(木)

責めない 裁かない

 鏡の法則に書かれているように、人を責めず、裁かなければ、人からも責められず、裁かれないやすらかな人生をおくれるそうですが、どうも難しいです。その人を受け入れ、ゆるすことがなかなかできません。どこかでバカにしていたり、非難している自分がいます。そして、裁きたがる自分がいます。僕は、受け入れるだけの器がまだまだ小さいようです。自分自身に対しても、受け入れるというか、開き直っているのではないかと思います。
 ただ、やるべきことがはっきりした今は、以前のような迷いはありません。とりあえず、欲張らず、1つ1つクリアーしていこう。

体力と精神力

 昨日、軽くいっぱいいっぱいでした。ここに来て2週間も経っていないのに、早いなぁと自分でも思いましたが、いっぱいいっぱいだった気がします。ただ昨日の場合は、精神的なストレスも多少はありましたが、体力的にいっぱいいっぱいになり、それで、精神的にもそうなった感じでした。精神力と体力は、やっぱり切っても切れない関係であると感じました。
 とりあえず、できる範囲内のことは、寮生に負けないように一生懸命やって、出来ないことは、出来ない自分を受け入れ、助けを請うようにしたいです。もういっぱいいっぱいにはなりたくない。

9月9日(火)

ゆるすこと

 昨日日記で紹介した「鏡の法則」によれば
 私たちの人生の現実は、私たちの心の中を映し出す鏡であり、自分の心の波長にピッタリな出来事が起きるのです。ゆえに、人生に起きていることを見れば、自分の心の中を知ることができるのです。つまり、人生の問題を根本的に解決するには、自分の心の中の原因を解消する必要があります。
 そこで著者は、ゆるすことで、人生にやすらぎと精神的な自由を与えることを提案されています。自分自身をゆるすこと、相手をゆるすこと。
 ここでのゆるすということは、相手の行為をよしとすることでもなければ、大目に見ることでもありません。また、相手が悪いと思いながら、我慢をすることでもありません。ゆるすとは、過去の出来事へのとらわれを手ばし、相手を責めることをやめ、今この瞬間のやすらぎを選択することらしいです。
 でも、ゆるすことって本当に難しいです。

9月8日(月)

鏡の法則

 昨日は休みだったので、橿原のインターネットカフェリフレッシュすることにしました。
 しかし、結局パソコンでNOLAのホームページを見て、社長や菊ちゃんの昔のブログを読んでいました。そこで社長が数年前にある本を読んで、「これオレのことやん。」と、自分のこととぴったりリンクし、涙を流したという記事を見つけました。どんな本かなあ、読んでみたいなあ、NOLAに帰ったら聞いてみようと思いました。
 NOLAのホームページも少し飽きたので、ネットカフェ内をブラブラしているとある本が目に留まりました。
「鏡の法則」
 これはいつも社長が言っている法則であり、その法則がこの本からの引用であることを知りました。もちろんすぐ手に取り読み進めていくと、半分ぐらいのところで「これ正にオレのことやん。」と自分とぴったりリンクし、涙が出そうになりました。ネットカフェで泣くのも嫌だったし、この本ってもしかして社長がブログで記載していた本ではないかと思い、自分で買ってゆっくり読むことにしました。
 この本を読み終え、さらに実際に実践してみて、自分の過去の問題は全て解決し、もうこれから悩み苦しむことは何もない、これからの自分はどこまででも成長できるという気さえしました。すごい本です。幸せになってほしい人全員にお勧めしたいです。
 これからもこのような素敵な本に出会えたらと思います。

9月7日(日)



 昨日はみんなで映画を見に行きました。ハンコックとポニョのどちらかです。僕は以前ポニョを見たことがあるので、昨日はハンコックを見ました。
 どちらもテーマは愛だと社長がおっしゃっていました。確かにハンコックは、満たされない愛によって不祥事を起こしたり、ポニョはソウスケの揺るぎない愛によって人間になれたという話でした。
 心理学の世界で、発達の初期において母親による適正な愛を受けないと、子どもの情緒・知能・性格などに障碍が生じやすくなると言われています。
 人は愛によって人となる 人となりたければ人を愛すること
 そんな気がします。

9月6日(土)

痛快

 昨晩は、腑に落ちることをたくさん教えてもらいました。
 まず僕は、寮生を助けたい、自分が何とかしなきゃ、という思いを強く持っていました。ですから、寮生の悩みに常々、僕が答えを出そうとしていました。そうなると寮生は僕に頼って来ます。その内僕に依存するようになります。では、一生寮生の側にいて答えを与え続けるのかと言えば、それは無理です。僕は1年間のボランティアで、一生今の寮生と関わっていくわけではありません。正直責任は持てません。
 前まで寮生と2人で話し合ったり、語り合うことをよくしていました。そこで僕なりの考えを言って少しでも楽になってくれればと思っていました。僕のその考えをもとに寮生が行動したとして、その結果失敗した、スタッフに怒られたとします。ここでのルールは社長が絶対です。そうなると寮生は混乱します。僕は知らず知らずの内に、僕の少ない経験から出された口だけのきれいな言葉によって、寮生をかき乱してしまっていたのです。
 何より、支援者は寮生を手放すことが前提です。なのに僕は、寮生を手元に置いておきたい、好かれたいという思いでいました。結局変わるのは本人。僕が答えを出す必要などありません。むしろ、本人が答えを出せるよう支援すべきです。それが間違っていればそれを修正するだけです。しかし、今の僕にそんな力はありません。そうなるとまた抱え込んで僕が潰れるだけです。ですから、それはスタッフの方々にお任せします。深く心の底で、色々と抱えている寮生のメンタルをどうにかできる力は、1年やそこらで到底身に付きません。それよりも僕がすべきことは、ここでの生活、作業を率先して行い、寮生の先頭を走れるようになることです。それを見て寮生が何か感じてくれれば幸いです。改めてやるべきことがはっきりと見えて痛快な1日でした。

9月4日(木)

学級委員長

 僕のここでのポジションは学級委員長だと今日言われました。まさにその通りだと思います。みんなをまとめたり、仕切ったりするのはスッタフに任せて、今やるべきことを寮生と共にやっていきたいです。とりあえず作業に集中!

9月3日(水)

おっちょこちょい

 僕はどうもおっちょこちょいです。今日も草刈りで張り切っていたら、知らないうちにユリを刈ってしまっていました。
 僕にはこのようなことが多々あります。周りは「またやったか」と笑ってくれますが、あまりやりすぎると信頼がなくなってしまいます。まあもともと信頼されてないと思いますが…
 NOLA復帰後は、寮生と距離を保ち寮生を仕切るのではなく、寮生と共に生活し彼らの先頭に立って走れるようになりたいと思いましたが、なかなかすぐそのようにはなれません。率先して作業をするには寮生以上に体力も必要です。作業を効率よく早くこなすためには、集中力も必要です。何が起こっても動じない冷静さと迅速な判断力も必要です。
 ここでは本当に寮生とガチンコ勝負です。やっと社長がおっしゃっていたことが分かりました。いくら知識が多くても、立派な言葉を知っていても口だけでは誰もついてきてくれません。実力主義です。やっぱりもっと精神力と体力をを鍛えなければ!

9月2日(火)

体力勝負

 やっぱり久しぶりの作業は疲れます。ここだけでなく学校でも、本当に体力勝負だと思いました。体力がなくなれば精神力も削られ、すぐいっぱいいっぱいになってしまいます。今のうちに体力も精神力も鍛えておかなければ。
 あと、やっぱり寮生やみんなと一緒にいると楽しいです。1人ではがんばれそうにもないことも、2人3人だとがんばれたり、なにより話しをしていると気持ちが楽になります。明日も楽しく過ごしたいです。
 明日は昼と夜の食当になってしまいましたが、明日も元気にゆとりをもって過ごせるよう今日も早く寝ます。

9月1日(月)

リスタート

 ただいま。再びここでお世話になることになりました。
 東京で一週間、実家で二週間ゆっくりと過ごさせていただきました。ただ、この三週間はやりたいことを十分にやっているのに、何かモヤモヤする三週間でした。
 何をやってもそこそこ楽しいぐらいで、やりたいことが無くなれば、焦燥感に襲われます。本当に心にぽっかりと穴が空いている状態でした。NOLAから離れ教員採用試験が終われば、負のサイクルから脱出し、気持ちのモヤモヤも無くなると考えていたのですが、結局何も変わりませんでした。
 しかしこの三週間は僕にとって意味のある三週間だったと考えています。色々やりたいことをやってみて、自分は何が好きなのかが分かった気がします。また、実家ではそれなりに親孝行なるものができたとも思っています。何より脱走した寮生の気持ちが分かりました。
 とりあえず、不器用でも、失敗しても自分のできる範囲のことを精一杯やりたいです。昨晩は今日寝坊しないように、気を張り過ぎて逆に寝れなかったので、今日はもう寝ます。

8月10日(日)

リタイア

 僕は今日から暫くの間、NOLAから離れます。
 最近ここでの生活に楽しみを見いだせず、何をやっても、義務感にさいなまれていました。僕がなぜここに来たのか、何のために来たのかを見失っていました。
 僕は将来、すげえ教師になるために、この1年で成長したいと考えてNOLAに来ました。しかし、教員採用試験が迫るにつれて、ここでの生活だけでいっぱいいっぱいになり、寮生といるより、一人でいたいと思うようになりました。
 僕がここでやりたいことは、すげえ教師になるために成長することです。ですから今やるべきことは、まず教師になるための教員試験に合格することです。
 ここで生活しながら、勉強も両立できたらよかったのですが、僕にはそんなことができる力がありませんでした。
 ですから、教員採用試験を優先させていただき、ここから離れ、実家に戻ることになりました。

 情けないのは、いっぱいいっぱいになり、失敗を繰り返し、ミスを連発し、周りの人に迷惑をかけていることすら気づかず、自分ができないこと、自分の弱さを認めることができずに、「できません。助けてください」が言えなかったことです。
 寮生には、「しんどかったらいつでも言いに来て。相談にのるで」と言っていたのに、自分は意地を張り、それができていませんでした。いっぱいいっぱいの当事者になると、周りがまったく見えず、自分だけがしんどいと錯覚してしまいます。
 どんな職場でもいっぱいいっぱいになる時はくると思います。いっぱいいっぱいな自分に早く気づき、無駄なプライドを捨て、周りに助けを求められたらと本当に思います。

 暫くここを離れ、二次試験に集中し、色んな人に話を聞いてもらい、ここにしかないやりたいことが見つかれば、再度お願いし、ここで生活させていただきたいと思います。

 とりあえず、リタイアします。

8月8日(金)

演技者

 僕は今まで、自分の理想の人物を演じようとしていました。それも、自分にそのような力も演技力もないのに、理想を追い求め、こうしなければならない、ああしてはだめだと無理をしていました。

8月5日(火)

リフレッシュ

 昨日、東京都教員採用一次試験の結果発表日でした。見事合格し、二次試験の切符を手にしました。次の二次試験は、倍率が3倍なので、試験までにやれることはやっておきたいです。
 ここ最近、一次の結果が気になり、何をやっても身が入りませんでした。無駄に色々と考え過ぎて、毎日を楽しめていませんでした。しかし、4日間地元で、友達や親と話しをしたり、無心で遊ぶことで、リフレッシュできました。何より、昨日結果が分かり、心配することもなくなりました。
 後は、ここでの生活を十分楽しみ、二次試験までに、やれることをやりたいです。

8月1日(金)

NOLAでの生活

 最近の僕は、どうもやらなければならないという義務感のもとで生活していたらしいです。ですから、なんとなく楽しくなかったり、心ここにあらずで、集中もできていなかったようです。
 確かに最近、ここでの生活を楽しんでいませんでした。仕事としてここで生活していました。ミスをすれば示しがつかない。失敗すれば怒られると思い、変に気を張り、無駄な責任感を持ち生活をしていました。
 そうではなく、もっと楽しんだらいいのです。やりたいことをやればいいのです。もちろんやるときはやらなければなりません。作業と朝起きることです。他に頼まれた仕事を最後までやり遂げることですが、自分のできる範囲の仕事でなければなりません。自分の実力以上の仕事は頼り、任せたいです。そして、寮生とここで生活することです。それも家族としてです。
 昨日スタッフやボランティアは、彼らの教師ではなく、お兄ちゃん、お姉ちゃん、父親、母親なんだと言われました。これは何度も言われていることなんですが、どうも指導したい願望が強すぎるようです。しかも、自分はまだ4ヶ月しかここにいなくて、知らないことだらけで、失敗ばかりのくせに。。。
 もっと、もっと気を楽に、自分のやれる範囲で、やりたいことをやっていこうと思います。神経質になり、考え過ぎるからカラ回るんです。失敗が多くても、やることはやって、楽しんでいれば、負のサイクルなんかに陥りません。
 とりあえず、今から実家に帰り同窓会に行ってきます。4日間も休みをいただいたので、思いっきり遊んで、リフレッシュしてきます。

7月31日(木)

初心

 最近中だるみで、作業に集中できておらず、寮生に対しても偉そうに接していました。寮生は僕より先輩で、作業内容やここでの生活も色々と知っています。4月はそのことを自覚していたのですが、3ヶ月経つとそのことを忘れ、自分が上のように指示をしたり、拒否をしたりしていました。
 確かにボランティアという立場と寮生という関係はありますが、だからと言って僕が偉いわけではないし、寮生が下ということもありません。作業などで指示する場面が多くなるとそれを忘れ、いかにも自分は偉いと勘違いしていました。
 それでは、寮生はついてきてくれません。何より、ミスが多く、ツケもたまれば、寮生は余計に信頼してくれないと思います。
 初心を忘れず、作業に集中し、自分のできる範囲のことを精一杯やり遂げたいです。

7月29日(火)

壁A

 僕はこれまで、何度も壁にぶちあたってきました。部活やバイト、浪人の時、さまざまな場でその機会がありました。そしてそれぞれの場で共通している壁があります。それは、約3ヶ月でくる壁です。新しい環境にも慣れ、新入りから次のステップへ進むための壁です。
 新鮮で何もかもが楽しく思えた時期は過ぎ、現実との戦いです。周りもチヤホヤしてくれる時期が過ぎ、求めてくるようになります。この壁は、新しい環境になると毎回現れます。今まででも色んな場で現れ、乗り越えられた場と、乗り越えられなかった場があります。それは、後の自分の居場所に大きく関わってきます。乗り越えられなければ、居場所は大変狭いです。逆に乗り越えられると、頼ってもらえたり、さらに求めてもらえたりします。
 ただ、この壁を乗り越えてもさらに別の壁が現れます。そして、それを乗り越えればまた新たな壁が。このようにさまざまな壁を乗り越えて人は成長するんだと思います。そういう意味でも、人生は挑戦し続けるものなのかもしれません。それをしんどいと思うか楽しみだと思うかは、人それぞれでありながらも、壁の乗り越え方に大きく差がでそうです。

7月28日(月)

ツケ

 やっとツケが消えました。本当はおとといに寝坊や遅刻によるツケが消えるはずだったのですが、任された作業を最後までやり遂げなかったので、一旦ツケが消えたものの、すぐにまたツケがついてしまいました。
 2週間前に教員採用試験から帰って来て、気のゆるみからミスや失敗を連発し、ツケもたくさんつき、行動も制限されていましたが、晴れてツケが消え、何か解放された感じです。以前言っていた負のサイクルから抜け出せた気もします。
 この2週間は本当に長く感じました。何をやっても失敗ばかり、一生懸命にやればやるほど空回り、寝付きの悪い日が続き、ストレスもたまり、さらに怒られ続ける日々。脱走した寮生の気持ちがよく分かりました。しかし、それをようやく乗り越えたような気がします。
 この2週間自分でも勝負の2週間であると感じていました。目の前に自分への壁が立ちはだかっているのが分かりました。この壁は完全に乗り越えるまで何度も立ちはだかります。そしてこの2週間は何度も壁が現れ、その度にくじけて、開き直りたかったり、逆ギレしたくなったり、逃げたくなりましたが、社長が寮生によく言っている「大丈夫。僕にはこれを乗り越える力がある。」という言葉を何度も自分に言い聞かせました。乗り越えられたのかはよく分かりませんが、ツケも消え、何かすっきりした気持ちです。
 NOLAでは、このようにツケという目に見えやすい形で、自分への課題が提示されます。自分の失敗や、直すべき点を社長が教えてくれます。ですから、課題をはっきりと認識しやすく、それを自分自身のことであると自覚もしやすいです。1人1人に応じた課題を提示する側は、それらを見抜く力が必要となります。
 今の僕は、本来指導する側にまわらなければならないのですが、指導される側にいます。スタッフのみなさんには迷惑をかけ、申し訳なく思いますが、僕は指導してもらえる環境にいれて、大変ありがたく感じています。今はここでの生活を当たり前に過ごすのが精一杯ですが、これから力をつけ、もう少しここの役にたてたらと思います。


7月25日(金)

ちっぽけ

 最近、1人で気負い、いっぱいいっぱいになって、自分がしんどい思いをしていたと考えていました。ですから、これは自分だけの問題だと
思っていました。しかし、いっぱいいっぱいになり、周りにとげとげしい言葉をはいたり、冷たい反応で相手を傷つけたりしていました。
 これを知った時、自分が本当にちっぽけだと感じました。

7月22日(火)

曖昧

 日曜の夜に、スタッフの方々に話しを聞いてもらい、すっきりしたはずなのに、なぜかまだモヤモヤしています。頭で考えても分からないことは、体で覚えるしかないということでしょうか。自分の役割や、自分ができることは、ここで生活していく上で、自然にできてくるものなのでしょう。今は、曖昧ではっきりしませんが、その内色々やっていると思うんですが、僕の悪いクセで何でもはっきりさせたく、曖昧を疎がります。
 僕は曖昧という状態を好まず、白か黒かはっきりさせたいタイプです。また、不安定な生活より、安定した生活を求めています。ですから、公務員志望なのかもしれませんが。。。まあ僕は、いわゆるオセロ思考です。しかし、世の中生きていくためには、オセロ思考では通用しません。バランスをとり、グレーゾーンで解決することが多いです。このグレーゾーンがええ加減ということなのでしょう。
 グレーゾーンやええ加減を見いだせるのは、経験によるものが大きいと思います。とりあえず、難しく考えずに、ここでの経験値をためたいです。

7月21日(月)

見栄っ張り

 自分はつくづく見栄っ張りだと思います。あれもこれもやって、まだいける、がんばればできると考えています。実際、それらが何とかできても、どこかに支障をきたします。自分が無理をすれば周りも無理をします。
 引き受けたのに、今さらできないなんて格好悪いと思い、変なプライドが邪魔をします。さらに、自分はできるはずだ、自分はこんなことでいっぱいいっぱいにはならないという根拠のない自信が余計無理をさせます。
 さらには、これを乗り越えたら、すぐに楽になると、相変わらず結果をすぐに求めたがります。今乗り越えられなくても、これから徐々に乗り越えればよいのです。
 もちろん、上記のことが必要な時もあるかと思います。しかし僕の壁は、自分のできなさ、自分の弱さを認め、意地を張ったり、格好をつけるのではなく、素直に人に頼ることだと思います。ですから、変に気負わず、自分の力が及ぶ範囲で、もっと楽にいきたいです。これは、前から日記にもずっと書いていることで、これが僕の壁なんだと思います。
 教師になり、燃え尽き症候群になる前に気づかせてもらってよかったです。スタッフの方にも言われましたが、学級崩壊になり、自分でなんとかしなければと考え、うつ病になるパターンです。
 まずは、自分の無力さを認め、気負わず、周りに助けてもらいながら、自然に生活できたらと思います。

7月20日(日)

いっぱいいっぱい2

 何か最近やたら疲れがたまり、ストレスも発散できずにいます。それなのに、あれもこれもやらなければと思い、いっぱいいっぱいになっています。僕は無駄に責任感が強いらしく、一人でしょいこんでしまうタイプです。そしてその後潰れるタイプです。
 ええかげんがええ加減になれるように、やることはやり、無駄に気負わず、ええかげんに生きていきたいです。

乗り越え方

 僕は自称負のサイクルにはまっており、それから抜け出すためにがんばろう、その壁を乗り越えるためにがんばろうと気張っていましたが、その壁を乗り越えるのは耐えたり、がんばるだけでないんだと聞きました。なかなか壁を乗り越えられないのは、乗り越え方が間違っているかららしいです。どうやって乗り越えよ?


7月17日(木)

負のサイクル

 僕は今、負のサイクルのまっただ中にいます。夏バテでダウンはするし、寝坊はするし、鏡は割るし、遅刻はするし、ビーチではミスだらけ。ここ2,3日何をしてもうまくいかず、何をしても失敗ばかり。いわゆるスランプです。
 また、僕以外に寮生2人も負のサイクルにいます。しかも、この2人は僕と最近深い話をした寮生です。これは一体どういうことなんでしょう。負のサイクルにはまっている人同士が引き合っているのでしょうか。それか、僕と深い話をすると、負のサイクルにはまってしまうのでしょうか。考えれば考えるほど負のサイクルにはまりそうです。
 ただ一つ言えることは、これを乗り越えたら、きっとみんな成長しているということです。今は何らかの課題がでており、それが壁となって僕らの前に立ちはだかっているのです。この壁から逃げていても、越えるまで何度も立ちはだかります。今がそれを越えるべき時なのです。
 課題の内容は各自ちがいますが、僕の壁は、時間の管理です。学生の時もよく遅刻をしていました。人も待たせたり、迷惑をかけたことも多々ありました。正直、小学生の時から、1ヶ月間遅刻しなかったことがないぐらい僕の人生は遅刻だらけです。NOLAに来ても、3日目で寝坊をしました。
 これを克服するには、相当の時間と労力が必要です。しかし、これは自分自身の壁で、この課題から逃げずに向き合い、乗り越えることで、このスランプからも抜け出せると思います。
 時間を管理する。これが僕の当面の課題です。

7月15日(火)

いっぱいいっぱい

 今朝、また寝坊してしまいました。。。昨日ダウンしたこともあり、昨晩社長に、ボランティアとして寮生の手本となるようにと注意を受けたばかりなのに、やってしまいました。これから、23時までに寝なければなりません。さらにツケが5になりました。うまくいって5日間は、外出禁止です。月末の同窓会までには、ツケを消さないと!
 それ以前に、もう寝坊をしないように何かしらの努力が必要です。一つ思ったのが、最近気づかない内にいっぱいいっぱいになっていたということです。精神的にかなり疲れていました。その証拠に最近寝付きが悪いです。
 最近はここでの生活にも慣れて、自分の力以上に色々と欲張っていた気がします。逆に言えば、ボランティアらしく、ここでの生活を普通に過ごしていればよいのかもしれません。寮生の成長を考えすぎて、いっぱいいっぱいになるのなら、ありのままに生きて、その姿で影響を与えることができれば十分です。もっと楽にいこう。ただ、やるべきことはやってから。。。

7月14日(月)

ダウン

 今日は起きた後、急激な吐き気を催し、午前中は休ませてもらいました。午後からも気を遣っていただき、作業がなくなりました。何か申し訳なくて、学習室の本棚を整理しました。
 昨日も調子が悪く、最近疲れがたまっていると感じていました。明日休みをもらっていたので、今日は頑張ろうと思っていたのですが、まだいけると思い込んでしまい、無理をした結果ダウンしてしまいました。
 自分の限界を感じたら無理をせず、素直に休みをもらえばよかったのです。次回からはしっかりと自分のことを管理していきたいです。

7月13日(日)

問題解決

 何か問題が生じた時、その問題の背景には、色んな要素が含まれており、その場限りの問題ではないという認識が必要です。ですから、一度解決したと思っても、また同じような問題が生じた場合、その解決はその場限りの表面的な解決でしかなかったということです。
 その問題の裏に潜んでいる根本的な問題を解決しないことには、それに類似した問題が何度も生じます。その根本的な問題を解決するには、多大な時間も労力もかかります。しかし、その元を正せば、問題は繰り返さず、他の問題も解決すると思います。
 元を正し、成長へと導くためには、やはり半端ない根気が必要です。

7月11日(金)

衝突

 衝突するきっかけは、本当にささいなことである場合が多いです。ただ、それはきっかけに過ぎず、衝突する原因は、探ればたくさん出てくると思います。そしてそれは、必ずお互いに原因があり、それを責め合っているようでは、決して解決はしません。
 衝突から自分を振り返り、相手を責めるのではなく、まず自分を責めたいものです。そうすると相手にそれを伝える勇気があれば、互いのわだかまりは薄れるでしょう。
 分かっていても、当事者になるとできないんですよねえ。

7月10日(木)

教採

 とても久しぶりの日記です。教採を優先していたので、約2週間ぶりの日記です。
 教採は、分からない問題もありましたが、自分の力を出し切れたので満足です。悔いはありません。あとは、8月4日の発表を待つのみ。さすがに結果が気になりますが、気にしても何も変わらないので、今やるべきことをこなし、笑顔で8月4日を迎えられたらと思います。

久しぶりの寮生

 東京から帰って来て、一週間ぶりに寮生と会うと、成長しているなと思う寮生、相変わらずだなと思う寮生、前より悪くなっていないかと思う寮生がいました。これらの寮生は、どれもほんのちょっとの変化ですが、久しぶりに会うとそれを感じました。
 ただの僕の思い込みだけかもしれませんが、一週間でも人は変わるもんですね。

6月28日(土)

 夢

 今日の昼はみんなでたまねぎバーベキューをしました。新たまねぎをダッチオーブンで蒸し焼きにして食べました。たまねぎ本来のうまみが十分引き出せ、大変おいしかったです。
 昼からは教採の過去問を解きました。「児童の自尊心を高めるにはどのような実践が必要か」というお題の小論文です。書いている最中に、この実践はNOLAではできるけど、学校でできるのかと考え込んでしまいました。さらに、自分がやりたいことは、本当にフリースクールではなく小学校の先生なのかと悩みました。
 小学校教師は、収入も安定しており、固定休日もあります。しかし、組織の一員であり、全体の奉仕者である以上、自分の教育方針が突き通せることはありません。そういう意味で自由に教育はできません。しかしフリースクールでは、生活は安定しないかもしれませんが、自分が経営者になれば、自分の教育方針を通すことができ、余計な摩擦も教師より少ないでしょう。
 では、人の成長に関わり、自分の自己実現を図ることができるのは、小学校教師より、24時間寮生と生活し、自分の思うような実践ができるフリースクールの代表なのか。そもそもなぜ小学校教師になりたいのか。なぜ小学校教師にこだわっているのか。教採一週間前に小論文をそっちのけで、色々考えました。
 考えた末、自分なりの答えがでました。結局、フリースクールも小学校も人の成長を目指した教育機関です。民間か公営かは大きなちがいですが、それは今の自分の自己実現より、金銭的な欲の方が強いので考えないことにします。では大きなちがいは何か。それは、各機関の目指すものは同じですが、そのアプローチの仕方のちがいです。フリースクールでは、対象年齢が高いこともあり、作業などを通して寮生の成長を図ります。小学校では、学習を通して児童の成長を図ります。これは大きなちがいです。では自分は、どのアプローチの仕方で人の成長に関わりたいか。それは、大学の当初に「子どもに何を伝えたいか」という質問に対して、「学ぶ楽しさ、発見する喜びを伝えたい」と答えたことを思い出しました。それは今も変わりません。やはり、授業を通して人の成長に関わりたいと今は考えています。
 ただ夢は変わるもので、本を出版するより、以前は考えもしなかったフリースクールの代表をやってみたいという思いは今もあります。まだ、23年しか生きておらず、残り40年は生きられると考えると、まだまだ色々挑戦できそうです。これからの人生を思い切り楽しみたいです。


6月27日(金)

 最近あまり日記が書けていません。教採前で忙しいのは事実ですが、それを言い訳にしているだけなのか、今は教採の勉強に集中した方がいいのか。両立できたらいいのですが、今は教採に集中し、勉強の休憩に日記を書くことにします。

鏡の法則

 NOLAに来て、鏡の法則という言葉をよく聞きます。鏡の法則とは、相手がイライラしているなと思う時は、自分がイライラしていたり、相手にもっとこうしてほしいと思う時は、それは自分ができていないことであったりなど、相手の言動から自分が感じることは、実は自分自身のことだということです。
 この鏡の法則は、衝突があったときなど、よく当てはまっていると感じます。相手のせいにしていたり、余計なことが目に付いたり。周りの人に対して思うことは、自分自身にも当てはまり、相手を一方的に責める前に、まず自分のことを振り返ることが大切です。

6月22日(日)

ごめんなさい

 今日は廃品回収があるので、通常通り7時起床だったのですが、また寝坊をしてしまいました。しかも、今日は昼から寮生と買い物に行こうと言っていたのに、僕が今朝ツケになってしまったせいで、外出できなくなりました。本当に申し訳なく思っています。ごめんなさい。自分のせいで他人が迷惑を被ることはあってはいけないことです。今からもう一度謝ってきます。

2週間

 教採まであと2週間となりました。まだできていない教科があります。思えば大学浪人の時は、自分ができることはやり、その結果もはっきりとでました。今回の就職浪人は、現段階でできるだけのことをやったとは言えません。残り2週間で間に合うとは思いますが、試験を受ける際には、仕事をしながらもやれることはやったと言えように、この2週間はしっかりと仕事と勉強を両立したいです。

納得させる力

 昨日、グローブの手入れをする作業で寮生と意見がぶつかりました。おとといのソフトの大会でグローブを使った寮生が、手入れをするべきだという意見と、おとといはいなかったが、今いる野球部の寮生が手入れをし、作業を効率良く終わらせるという意見です。キレたり言い合いにはなりませんでしたが、結局お互い譲らず、時間がもったいないと思ったので最終的には寮生の意見を通しました。この際に、僕が筋を通し相手を納得させるだけの力があればよかったのですが、その力はなく、立場で片付けようとしたので、余計に寮生は納得がいかず意地になってきたのだと思います。立場という言い訳は、自分を納得させるために使うのであって、相手を納得させる際には、逆効果だと思いました。

献血

 今日初めて献血をしました。血を採られている際少し気分が悪くなり、終わりと言われ自分の血を見た瞬間、くらくらきて、吐き気をもよおし、頭から血の気が引いていくのがわかりました。貧血です。しばらく動けなくなり、助けに行ったのか、助けられに行ったのか分からない初めての献血でした。

体調管理

 今日献血で貧血になったこともあり、最近疲れていたのだと思います。今までも部活の大会後や試験後など、がんばり過ぎて緊張が解けた瞬間、体調を大きく崩すことが何度かありました。思えばこの一週間、脱走者が帰って来て、はぐれ雲のみんなが来て、ソフトボール大会もあり、気温も上がってきて、試験勉強もして、睡眠不足が続いていました。
 あれもこれもしなければならないと思い、自分の体調にまったく気がつきませんでした。たぶん、この一週間は余裕が無く、イライラもしていたんだと思います。明日休みをもらえるなら休みをもらい、ゆっくり体と心と頭を休めたいです。

6月18日(水)

刺激

 今日のビーチは、他のチームとの対外試合でした。いつもの練習とは一味も二味もちがい、とてもいい刺激になりました。もっとビーチがうまくなりたいです。刺激を受けると、意欲が増し向上心をもつことができます。もちろん逆のこともありえますが、寮生にとって刺激的なお兄ちゃんでいたいです。

6月16日(月)

 あえて直しませんが、最近日記の日付がぐちゃぐちゃでした。精神的に相当病んでいたのでしょうか。。。(笑)ただ、今日は脱走していた寮生が戻って来たので、気持ちがとても楽になりました。よかったよかった。

弱音

 続けるには根気が必要で、やめるのは簡単だとよく言いますが、やめることにも相当な勇気が必要だと思います。特に僕の場合、負けず嫌いなので、やめるのには余計勇気がいります。やめる=自分の能力では不可能であるということで、自分の無力さを認めるには、やはりそれなりの勇気がいることです。さらに社会に出れば、他人に気を遣うこともあります。誰にでも弱音を吐けるわけではありません。それも含めて弱音を吐いたり、しんどい時にはしんどいと言える勇気を持ち、自分も弱音を吐いて貰える様な人になりたいです。

5月15日(日)

休み

 今日は日曜日ですが休みではなく、お手伝いとして川上村のお話会に行ってきました。休憩もはさみながらですが、4時間立ちっぱなしはさすがにきつかったです。僕自身が休みがほしかったのこともあり、せっかくの日曜日にも仕事かあと思っていましたが、寮生は文句一つ言わずに仕事をしていました。自分の弱さを情けなく思います。ただ、今日の代わりに明日は休みです。4月5月は休みを意識したことがなかったですが、最近休みが待ち遠しいぐらいです。心に余裕がない証拠だと思います。明日やることをやって、ゆっくり体を休め、あさってからの仕事に備えたいです。

8月14日(土)

精神的疲労

 今日は疲れました。朝から車の運転が荒すぎてスタッフに怒られ、昼からは通常作業で、夜はビーチがダラダラだったので余計に疲れました。何より教採に追われて時間に余裕がないので、何をやっても落ち着きません。肉体的より精神的な疲れの方が大きいです。しかし、ここが僕の成長の分岐点です。僕ならできる。こんな時はストレス発散で、ギターを弾きながら思い切り歌うことにしました。効果覿面です。すっきりしたので勉強がんばります。

8月13日(金)

日記

 最近日記を溜めるクセがついてしまっています。理由は特に書きたいという内容がなくなってきたことが挙げられます。ただ、正確に言うと、書きたい内容がないのではなく、僕が昔ほど悩み考えることをしなくなったからと言う方が正しいかもしれません。教採が近づき、ゆっくり考える時間が少なくなったのが一つと、考えるのが面倒になってきたのが一つです。正直後者の要素の方が強いです。堅い頭が柔らかくなったのでしょうか。ただ、日記を書きながら色々考え事をしていたので、その時間が教採の勉強に代わったのも事実で、前者も十分影響していると言えます。しかし、考えを整理したり、考え直したり、反省することは大変重要なことです。今月はイベントも毎週あり、新入りも来るので忙しい日々が続きそうですが、時間を作り何とか続けていきたいです。

8月11日(水)

 今日は休みをもらったので、今までたまっていた分の日記を書きたいと思います。

判断力

 ここのスタッフの判断力には日々驚かされます。もちろんここでの生活に慣れ、何度も起こった出来事で、少々のことで驚かず冷静に判断できることは分かります。しかし、毎度毎度、迅速かつ的確で納得できる判断には関心させていただいています。
 その時に社長は「みんながうまくいくためには」を元に判断されています。みんなとは、当事者やその周り、自分自身も含みます。それを根底に、今までの経験や知識を生かして判断を下されています。菊ちゃんは勘や思いつきと言っていますが、その勘を磨くには相当な経験をされてきたんだと思います。
 その場その場に応じた判断力をつけるには、マニュアルや知識だけでは不十分です。これこそ経験が物を言うのだと思います。

ありのままの教師

 教師というと、教師の仮面をかぶり、教師というキャラを演じるものだと考えていました。教師は人の手本となるので、下手なこともミスもできない完璧な存在を僕が求めていたからでしょう。しかし、そんなことは不可能で、何より教師はそんなに偉くもないし、子どもにとって手本となる大人は教師だけでなく、他にもたくさんいます。もちろん教師の姿を見て子どもたちが育つこともあるでしょう。しかし逆に、教師の失敗から大人も失敗することがあり、失敗は誰にでもあると学んでくれればそれもいいし、反面教師から、こんな大人になりたくないと学んでくれれば、それはそれでいいと思います。
 そういう意味で、教師もありのままでいる必要があるかもしれません。僕は教師経験がないので偉そうなことは言えませんが、先生と呼ばれ続けると下手なことができなくなり、どうも格好をつけてしまう気がします。そして自分の弱さを隠し、完璧でいようとして潰れるパターンも少なくないのではないでしょうか。教師も人ですから、ミスもすれば自己中な行動もするでしょう。それも含めてありのままで子どもと接すればもっと余分な力が抜けると思います。また、自分にできることの少なさ、自分の無力さを認められたら、背伸びをする必要もないので、もっと気楽に仕事ができると思います。もちろん教師として修養と研究はし続けることは義務ですが、教師としての構えは、気負わず気楽にありのままでいればいいのではないでしょうか。そこに教師の個性やよさが表れると思います。

日記の役割

 僕はNOLAで感じたこと思ったことを、堅いと言われながらもこの日記で整理していますが、これは日々起こった具体的な出来事を抽象化することで、自分なりのマニュアルみたいな物を創ろうとしているのかもしれません。もちろん、全ての出来事をそのマニュアルの型にはめようとは思っていませんが、その時々の自分の思いや気持ちを、後で客観的に捉え整理することで、心が落ち着くのです。
 しかし以前にも書いたように、まとめることはある意味危険なことで、そこで納得してはいけないのです。自己完結してしまうと、そこで考えが止まってしまい、より高い考え方へは辿りつけません。日記で考えをまとめるのではなく、客観的に整理しつつも、フィードバック用の記録としても残していきたいです。

見返り

 人はよく見返りを期待します。これだけやってあげているからこれだけ返してという見返りです。これだけ教えているからこれだけ理解して。これだけ働きかけているからこれだけ成長して。これだけ愛しているからこれだけ愛して。。。では、何のためにそれをやっているのでしょうか。見返りのためでしょうか。無償の愛という言葉がありますが、そう容易くできることではないと思いました。

8月10日(火)



 課題や困難は、自分が乗り越えておくべきことからのメッセージだと社長がおっしゃっていました。自分には力が足りないから、それが壁として立ちはだかります。その壁を乗り越えない限り何度も何度も立ちはだかります。逃げても逃げてもメッセージが届きます。その壁を乗り越えて人は強くなり、大きくなれるのです。コブクロの轍という曲に次のような歌詞があります。
 開いた扉通り抜けてもそれじゃ強くなれやしないよ
 閉じた扉たたきつぶして行こう君の未来のほうへ
 では、自分自身が今乗り越えなければならない壁は何か。僕は自分の弱さや短所、欠点を受け入れ、それらを認めることです。まず自分の短所を、逆にこれも自分のいいところだと勝手に思い込まないようにしなければ。。

6月8日(日)

新入りA

 明日から新しい寮生が入ってくるみたいです。21歳の女の子だそうです。なぜか少し緊張します。どうも僕は、女の子だと変に気を遣ってしまうので、接しにくいと感じます。もちろん相性の問題もあると思いますが、比較的に男の子だと同性ということもあり、単純で分かりやすく気も楽なのですが、女の子は何か複雑で、繊細な気がしてしまいます。僕自身が単純ですから余計そう思うんだと思います。でもまあ、変に気負わず、無理はせず、僕らしくのんびり接することができたらと思います。

6月7日(土)

バランスA

 水曜日から金曜日まで、NOLAでお世話になっている大工のおっちゃんと、和歌山へ泊まり込みで仕事に行ってきました。そこでは、屋根はりと天井の解体をしました。解体作業は、ホコリやゴミが舞う中で、天井や床、荷物に十分気を配り、親方(大工のおっちゃん)の動きを見ながら自分も素早く動かなければなりませんでした。それができておらず、何度も注意されたり怒られたりしました。
 親方もおっしゃっていましたが、このような現場の仕事は「きつい・汚い・危険」の3Kと言われており、今の若者に人気のない仕事だそうです。確かに今はオフィス系の仕事が多く、外で体を動かしたり、何かものを作ってそれで生活している職人の方が減っている気がします。
 これもバランスが大事で、さまざまな役割を担う職業があり、それぞれがうまく機能するから景気もよくなるのであって、いくらGDPなどが高くても国民全員が豊かであるとは言えません。難しいことですが、一人一人のバランスがとれてみんなが公平に幸せになれるのです。テレビ番組で人類滅亡から一万年経てば、地球は元に戻ると言っていました。人間が環境のバランスを崩し、地球を破滅へと導いているのです。人と人、社会と人、環境と人、さまざまなバランスを保つためにできることは何か。

ありのままA

 この三日間は大工のおっちゃんと、仕事の時もご飯の時も寝る時も一緒だったので、僕のことを大概見破られました。僕は、社交辞令が下手らしく、興味がある話であれば食いつきますが、その気がなければまったく興味を示さず、話をしている最中でもちがうことを考えているらしいです。らしいと言うかそうなんです。僕は基本的に自分中心なので、自分が興味ないことはほんとにどうでもよく思えてしまいます。そしてそれが態度に出てしまっているのです。また僕は、しんどい時や嫌な時は、すぐにいっぱいいっぱいになり、周りがうっとおしく思えてしまいます。
 そんな僕が、NOLAで言われたように、ありのままで生活していていいものなんでしょうか。また、ありのままでいたらいいと親方にも言われました。他にも、前のバイト先の店長にも言われたことがありました。ありのままでいることは大変難しいことです。まず、自分のありのままが分からなければありのままでいることはできません。僕の場合、自分自身をもっと知る必要があります。また他人との摩擦や衝突をおそれていれば、ありのままではいれません。しかし、気を遣うこともありのままの自分なのかもしれませんから、それはそれでいいのかもしれません。。。
 ありのままでいたらいいと言ってくれた方たちは、僕が難しく堅く考え過ぎるから、難しく考えずにありのままでいたらいいと言ってくれたのに、僕は逆に、考え込みパニクってしまった今日この頃でした。

6月3日(火)

立場

 寮生と僕とでは立場がちがい、同じ土俵にいてはだめだと指摘してもらいました。僕は寮生に近い存在でいたいがために、寮生と同じ視点で、同じ立場で接していた気がします。同じ視点で寮生がどのような思いなのか、何を感じているのかを理解するのはとても大切なことですが、だからと言って同じ立場ではありません。
 やはり、両者に教育者と被教育者のような関係はあります。ですが僕と寮生が衝突した場合、同じ立場同じ土俵にいたので、何度か子どもの言い合いのようになりました。自分も感情をぶちまけて相手に当たったりもしました。そうではなく、相手がイライラしていてもこちらは落ち着いて対応し、相手を落ち着け諭すようにするべきです。怒ることももちろんいいのですが、怒りながらも冷静でいなければなりません。難しい問題です。僕はありのままでいながらも、ボランティアの仕事をし、寮生に対しては教育者でいるのです。頭で考えるよりも、経験やここでの生活がそのバランスをとってくれ、自分のやるべきこと、自分ができること、自分の立場などを分かっていく気がします。

お手伝い

 明日は近所の屋根やさんの手伝いに行きます。他にも製材やさんの手伝いや、キノコやさんの手伝いなどがあります。ただ明日は出張なので、和歌山での天井解体の仕事らしいです。朝6時出発なので今日はお酒でも飲んで早く寝ます。おやすみなさい。

6月1日(日)

二ヶ月記念日

 NOLAに来て早、二ヶ月が経ちました。この二ヶ月はあっという間でした。毎日の内容が大変濃いので、時間が経つのがとても早いです。一年という期間も終わってみればとても短いものなのでしょうね。一ヶ月後は教員採用試験です。今勉強していますが、自分の教養のなさに焦ります。常識のことわざや、漢字、地理等を知らなさ過ぎています。とりあえず、日本地図を正確に覚えることから。。。

自由と責任

 今日から後部座席シートベルト義務化とたばこの自販機にタスポが導入されました。以前はどちらも規制されていませんでしたが、あまりに後部座席のシートベルト非着用率、未成年の喫煙率が目立つので、今回のようになったそうです。このように以前は自由であったり、本人に委ねられていた権限等がなくなり、規制化義務化となる場合が今後多くなると思います。
 それはモラルの低下が関係してきます。やるべきことをやらなかったり、やってはいけないことをやっている人が多いように思えます。教育に関して言うと、給食費未納問題、モンスターペアレンツ等。大人がそのようなことをやっていて子どもはどのように育つのでしょうか。一人一人が最低限のルールを守れなければ、国はそれを統制するために新たなルールを増やすでしょう。そうして、どんどん自分たちの自由がなくなっていく気がします。よく言われていることですが、自由と責任の問題をもう一度自分も見直してみたいと思います。

5月30日(金)

僕らしい距離

 昨日の晩、普段はめったに喋らない寮生と1時間も話しをしました。さらにその後は、他の寮生も巻き込んで30分ほど雑談をしました。その寮生は僕が出会ってから今までで、昨日が一番笑っていました。やはり、一人でいたいとか、一人でいても平気というのはただの強がりで、人はみな人を求めていると思います。そして人は人によって人となるのです。
 昨日の事で、僕が僕らしく寮生にできることが少しだけ見えた気がします。何でも気軽に相談できて、寮生にとってお兄ちゃんのような存在です。以前からスタッフの方に言われていましたが、昨日改めて認識しました。そしてそれが、僕らしい寮生との距離だと思いました。楽しく話をしたり遊んだりすることで、寮生がリラックスし僕に対して心を開いてくれたらと思います。そしてそのことが、寮生が自分自信と向き合うきっかけになったらと思います。

5月29日(木)

しつけ

 教採の勉強をしていると次のような記事を見つけ、興味深かったのでここに記載します。以下「教職教養これだけはやっとこう」一ツ橋書店出版・P.135から引用

 しつけということは、それまでの行動の体制の組みかえを期待する性質のものである以上、児童に対しては必ず何らかの強制を要求していることは当然である。それだけにまた、しつけるべき時期が大切な問題である。発達の時期に応じた機能のしつけは、強制を緩和すると同時に反復や強化を自動化し、習慣化することを早め容易にする。それだけ自発性をそこなうことがない。
 発達期に対応しない機能のしつけは、児童に不安をもたらし自信の喪失を与えやすい。したがって、しつけはしつけようとする機能の発達期間中に始めて終わることが必要である。この期間内のしつけは自発性の上にのっているから、相当きびしいしつけにも耐えうるのである。

 では、いつがそれぞれの機能の発達期なのでしょうか。勉強すべきことが多そうです。

悩み

 今日は休み明けで、体がだるく無性に眠たかったです。どうも休み明けはだれてしまう。ですから午前中の板磨きはあまりはかどりませんでした。このままではだめだと思い、午後は気分を変えて作業に集中しました。寮生も集中しており、とても充実した時間を過ごせました。
 夜になるとある寮生が少し悩んでいるようだったので、軽く声をかけました。すると「最近…」としか言わず、深くまでは聞きませんでしたが何か悩んでいる様子でした。この寮生は最近作業でも一緒ですが変わった様子はなく、むしろ元気で、成長しつつあると思っていた寮生でした。ですから、悩んでいる様子に少し驚きました。ただ、その寮生は最近眠れていない様子で、やはり何かストレスを感じているのだと思います。
 人は常に何かを抱えて生きていると思います。その抱えているものとどう向き合い、どう付き合うかが重要です。ここの寮生はその抱えているものに気づいていなかったり、気づいていても隠したり抱え込んだりします。ですから抱えているものが何なのかをスタッフ側が察知し、それを本人と向き合わせることが重要だとここの社長はおっしゃっていました。スタッフの方の働きかけを見て、自分もその力をつけたいです。

教えたい願望

 僕はどうも教えたい願望、指導したい願望が強いみたいです。この一週間、ある寮生に毎日1時間ほど付きっきりで英語を教えていました。僕としては、去年やっていた週に一度の家庭教師が毎日できるので、色んなことを教えられると思っていました。出した宿題もまあまあやってくるし、やりやすさを感じていました。しかし、何かが足りないとも思っていました。
 それは、言われたことはしますが、言われないことはせず、主体性がないということでした。時間の設定や内容、宿題は全て僕が決めます。それでは寮生に主体性は身に付きません。言われたことをただこなすだけになってしまいます。僕は基礎・基本は教え、そこから自分で学んでくれたらいいと思っていましたが、そう簡単なことではないようです。僕の教えたい願望によって寮生の主体性を潰していたのかもしれません。主体性を養うにはどうしたらよいのでしょうか。そもそも主体性とは勝手に養われるものなのでしょうか。こちらが教えよう、養おうとすれば、相手は受け身になり主体的に行動しないようになるのかもしれません。相手に気づかれず場を設定し、いかにも自分でやっているような環境をつくることがことが重要でしょうか。それか指導するところは指導して、それ以外はもうほっといた方がいいんでしょうか。。???

5月27日(火)

勉強

 やはり勉強を教えることは難しいことです。すぐに忘れてしまったり、なかなか理解してくれなかったり。。。教え方に問題があるのでしょうが、本人のやる気や意欲もかなり関係してきます。どんなに分かりやすく説明しても本人に聞く気がなければ意味がありません。
 ではどのようにしてやる気を出させるか。それには二つの方法があると思います。まずは、学習内容自体に興味を持たせやる気を引き出すこと。もう一つは学習者本人に、分かる喜び解ける楽しさを実感させることです。
 しかし自ら主体的にやる気になって勉強をさせるには、それだけでは不十分です。やはり、勉めることを強いるだけの忍耐力が必要です。勉強は僕も嫌いでした。できればずっと遊んでいたかったです。しかしやらなければならないことから逃げず、やるべきことをやるからこそ、楽しさや喜びを自ら見いだせるのかもしれません。学ぶ楽しさや、発見する喜びを伝えるよりも、学習のみならず勉めることを強いるだけの力をつけることが先決です。

堅い

 よく堅いと言われます。この日記も堅いと言われているらしいし。。。でも堅いの意味を調べてみると、「中身が詰まっていて信用できる」と書いてあります。その反面「もろい」とも書いてありますが、いい意味でみんな言ってくれているのでしょうか。。。
 ただ公務員や教師は堅い堅いとよく言われます。ここでの堅いはこだわりが強いという意味でしょう。なかなか考えを変えずに、こだわり続けていることです。それと、まじめ過ぎるという意味でも使われている気がします。これもある意味まじめに対するこだわりなのかもしれません。
 ここでも結局バランスが重要で、堅い頭と柔らかい頭の使い分けが必要でしょう。堅すぎる人間も柔らか過ぎる人間も魅力的ではないと思います。僕の場合もう少し柔軟に考えた方がいいみたいです。どうやったら柔軟になるのでしょうか。やはりこだわりを捨てることでしょうか。そんな難しいこと考えんでええってことでしょうか。よーわからん。。。

5月24日(土)

泥んこサッカー

 今日はNOLA主催の泥んこサッカーが行われました。田んぼの中でドロドロになりながら、ゴムボールで子どもたちとサッカーをしました。泥で足を奪われ、思うようには動けず、体力だけが消耗されていきました。途中で雨が降り、気温も下がり、体温を奪われていくのが分かりました。さらに試合終了後、泥を洗い流すために川に入らなければならず、山の冷たい水で余計に体が冷えました。しかしその分、その後の温泉は大変気持ちよく、幸せな気分になりました。今日は疲れたので21時までには寝ます。

短所と長所

 兵教のゼミの後輩がNOLAにお手伝いとして来てくれました。久しぶりにみんなと会うことができて、何かほっとしました。また他の兵教生の様子なども聞いて、とても懐かしく思いました。自分が学生だった頃が随分前の気がします。
 兵教は人数が大変少ないこともあり、世界が狭く、とても閉鎖的な場だと考えています。さらに教員志望ともあってか、個性が強烈な人物も少なく、僕にとって刺激的な環境ではありませんでした。しかしその分、悪いやつなどいなくて、いい友達がたくさんできました。また、みんな親密でまとまりがあり、何かを企画し成し遂げる場としては大変適していました。また、いい意味で何をやってもそこまでレベルが高くないので、何でも挑戦しやすく、自信もつき自己有用観にもつながります。
 やはり短所と長所は表裏一体で、自分が置かれている環境を、いかにプラスに考え有効に利用できるかも生きていくには必要な力だと思いました。周りは変えられないけど自分は変わることができる。

5月22日(木)

抜く

 今日は作業中に寮生と話をし過ぎて怒られちゃいました。どうも最近だれている気がします。もっと力を抜いていいよと言われてから、力も気も手も抜いてしまっています。このバランスが難しくて、力は抜いていきたいのですが、気と手は抜かず、やるときはやるの精神でがんばりたいです。明日は近くの園児と泥遊びです。そしてあさっては近くの子どもたちと泥んこサッカー。楽しむ時は思い切り楽しむの精神で、手と気は抜かずに、明日明後日は泥まみれになりたいです。

5月21日(水)

個性

 今日、合鴨のヒナ50羽がNOLAに来ました。田んぼで放し飼いをし、無農薬の合鴨農法で役に立ってくれる合鴨たちです。生まれて2日しか経っていないヒナたちは本当にかわいかったです。50羽もいると、毛の色や模様や顔がちがうのはもちろん、動きや行動までもそれぞれの個性が出ていました。2日しか経っていないのに、急いでエサを食べるヒナや、他のヒナがエサを食べてから食べ出すヒナ、寝ているヒナ、他のヒナをつつき回っているヒナなど、もうすでに個性が表れていました。
 やはり個性というのは、そのヒナが生まれ持ったもので、それはそのヒナらしさとも言えます。もちろん人間にも言えることで、その個性に色んな考え方がついたり、こだわりがついたりして大きくなっていくんだと思います。僕の個性とは、やはりマイペースなところで、生まれた時から変わらない性格の一つだと思います。最近心掛けているありのままに生活することは結構疲れるもので、周りに流されず空気を読みつつも、マイペースに生活していきたいです。

5月20日(火)

指導

 どうも僕は、指導しなければならない、指導して直させたいという気持ちが強いようです。何かと目については寮生を注意をしている気がします。しかしここは学校ではなく家なので、常にそのような目で見ていては、寮生も僕も疲れてしまうでしょう。かと言って、何も注意しないわけではないですが、僕の意識の持ちようで、寮生への態度は大きく変わりそうです。やはりここでは、気負わずお兄ちゃんとして生活していった方が寮生のためにも、僕のためにもなりそうです。

5月19日(月)

ありのまま

 昨晩のミーティングで、もっと力を抜いて気負わず、ありのままで生活していいよと言われました。僕は寮生に何か指導しなければと思っており、ここでは指導者を演じています。しかしそうではなく、ただのお兄ちゃん役でいいと言われました。
 どうも子どもや寮生と接する時、教師や指導者の仮面をかぶり、自分を演じていたように思います。学校ではそれでいいのかもしれません。教師は児童にとって不思議な存在でいるべきだとも言われたことがありました。しかしここでは24時間共に生活するので、そんなことをしていては身が持たず潰れてしまう、実際そのようなボランティアが多いと言われました。ですから、本当にありのままでお兄ちゃんとして、ここでは自分の好きなことをして生活しておけばいいと言われました。
 確かに寮生と共に成長しようと考えるのならば、お兄ちゃん役がいいのかもしれません。仮面をかぶり、指導しようとしている間は、共に成長などできず、自分の自己満足で終わってしまいそうです。では教師も同じでしょうか。。。
 ただ、ありのままで生活することは、大変勇気が必要です。自分の欠点も見せなければならないからです。しかし僕は、それを必死で隠そうとしているのが自分でも分かります。寮生に弱みを見せないでおこうと強がっているのです。自分の弱さを見せるのが怖いのです。やはり自分の弱さをまだ認められていないんです。
 自分の弱さを認めることは簡単ではありません。23年間生きてきて初めてする作業です。それで簡単に認められたら、こだわりを捨てられたら苦労しないと思います。僕はまだ一ヶ月半しか経っておらず、急にできるはずがないです。開き直りではなく、あまり何でもかんでもすぐに結果を求めてもすぐにはでません。逆にそのプレッシャーで潰れてしまうのではなく、僕らしくマイペースに気負わず生きていきたいです。

5月18日(日)

負ける練習

 昨日の田植えの時に、他のフリースクールの団体さんも来られていて、次のようなことを聞きました。柔道において初心者はまず、受け身から練習をします。受け身とは、投げられた時に怪我をしないように転ける技で、ちなみに試合で受け身をとると、投げられたということで負けになります。つまり、柔道は負ける練習から始めるということです。そんなスポーツはなかなかないのではないでしょうか。
 受け身の練習(負ける練習)をすることで、転んだ時に大けがをしなくなり、そこから立ち上がることができます。しかし、負ける練習をしないまま転んでしまえば、なかなか立ち上がることはできません。大けがをして立ち上がれない可能性も十分にあります。七転八倒の寮生に、転ばぬ先の杖を与えるのではなく、NOLAで転ぶ練習を経て七転八起へと導きたいです。

5月17日(土)

距離

 大学の教育実習で、適切な児童と教師の距離について考えたことがありました。考えた末、実際にはそのようなものはなく、一貫性を保ちつつも、児童一人一人に応じた接し方や距離が必要だと思うことにしました。しかしそんな曖昧な考え方ではなく、もっと具体的に考えていきたいと思い、今日考え直していました。
 極端な例で考えると、一般的に尊厳があり、児童と少し距離を置いた教師の方が成長するきっかけを与えやすいのか、何でも気軽に話ができ、児童との距離が近い教師の方が成長するきっかけを与えやすいのか。両方に短所・長所がそれぞれあります。ある程度の距離があり威厳があると、児童をまとめやすく、扱いやすいと思います。しかし、本音で児童は接してくれず、素の自分を見せないでしょう。そうすると、教師の前ではいい子を演じ、裏ではやりたい放題という事がありえます。逆の場合、児童は裏表のない接し方をしてくれますが、まとまりにくく下手をすれば学級崩壊という事態も起こりえます。
 やはりこの場合もバランスが重要で、時と場合によって接し方、距離を変えていく必要があります。叱る時、見守る時などには距離をとり、褒める時、相談にのる時などには距離を縮める。もちろんマニュアルはなく、その場・その時・その児童によって対応していかなければなりません。この対応力を養うには、実践・経験あるのみだと思います。

5月16日(金)

転機

今日初めて田植えをしました。思っていた以上に地味でシンプルな作業でした。田植え中になぜか中学校・高校の時の事を思い出していました。あの時は若かったなあ、こんなこともあったなあと思い出に浸っていました。それと同時に、あの時の僕は周りにどのような印象を与えていたのか、どんな存在だったのかが気になりました。自分や周りについて考え始めたのは、大学に入ってからで、それまでは何も考えずやりたい放題やっていた気がします。中学校の僕と高校の僕、大学での僕は全てキャラやポジションが違っていた気がします。特に高校と大学の間の浪人の時が、ある種の転機だったかもしれません。浪人で大きく成長し、自信が付き、色んな事についても考えるようになりました。逆にそれでプライドが高くなってしまった気もしますが、いい友達にも恵まれ、本当に内容の濃い一年でした。今年で僕は人生2度目の浪人です。開き直りではなく、この浪人で人生を回り道した分だけ、僕の人生に厚みがでると考えています。では今年はどんな転機が待っているのでしょう。

5月15日(木)

こだわりA

昨日は休みだったので、隣の三重県名張市まで行ってきました。なんとなくリサイクルショップに立ち寄り古着を見ていました。服には結構こだわっている僕ですが、実は去年まで古着にはまったく興味がありませんでした。知らない誰かが昔着ていた服というだけで無理でした。ですから服は全てが新品で、アクセサリーですら中古の物は買ってもすぐ使わなくなるので、中古品はもう買わないことにしていました。しかし、今年は新品とか言っているほどお金の余裕はなく、何かいい物はないかと古着を見ていました。結局買わずに店を出ましたが、古着でも、いいな欲しいなと思う服が何着かありました。このように、こだわりを持っているだけで視野が狭くなり、考え方も偏ってしまいます。それだけで人生を損している気がします。以前この日記にも書いたように、成長とはこだわりを捨てていく作業のことであるという考え方があります。何かに固執し停滞し続けるのではなく、一度こだわりを打破し、次に現れる一回り大きいこだわりを打破し、さらに現れる一回り大きいこだわりも打破し、これを続ける。そしてどんどん考え方を広げていくということでした。では、人はなぜ物事にこだわりを持つようになるのでしょうか。生まれた時や幼い時にはこだわりなどなく、成長し色んな情報を得ることでこだわりを持つようになります。例えば、音楽に関する知識が増えれば増えるほど、音楽に対してこだわりを持つようになると思えます。逆に、芸術家などはこだわりがなければ仕事としてやっていけない気もします。ではこだわることは必要なのでしょうか。そのこだわりがなくなると無になるという仏教の教えは何を目指しているのでしょうか。分からないことが多すぎます。

5月14日(水)

五月病

今日はやたらとしんどいです。昨日が休みだったので休み明けだからでしょうか。それとも、昨日は食パン2枚とお菓子とマグロ丼とカップラーメンという偏った食事をしたからでしょうか。むしろ、これがいわゆる5月病なのでしょうか。いずれにせよ、今日はもう寝て明日に備えます。

5月13日(火)

評価

 評価とは相手の行動に対するこちら側の思いを伝える働きかけです。その役割は相手を価値付け、意欲付け、方向付ることです。評価の方法は、叱ること褒めることはもちろん、無視すること、バカにすることまでも入ると思います。もちろん、相手やその場に応じた効果的な評価の仕方が求められますが、相手の行動に対するこちら側の反応全てが評価と言えると考えています。この評価によって評価される側は、指導されている内容を自分のことだと認識し、さらに自分の行動を振り返ることが出来るので、指導者側としては大変効果的な働きかけであると考えています。熱心に指導者が受け売りの言葉や詩を伝えても、相手に伝わりにくいのは、相手がその言葉と自分をリンクさせられずにいるからです。自分と指導者の言葉がつながった時に初めて、腑に落ちたり理解したりするんだと思います。相手と指導者の思いをつなげるには評価が適していると思います。その時に指導者としては、やはり何をどのように評価するかが大切です。何か問題行動が起きた時、その原因や過程、結果を肯定的に評価するのか、否定的に評価するのかは大変重要です。その評価の基準や仕方によって相手の成長は大きく変わっていくでしょう。色んな指導者の評価を見て、評価の仕方だけでなく、評価の裏に潜んでいるその指導者の思いも学んで行きたいです。

5月12日(月)

役割

 昨日でツケが消え、ミーティングに参加させてもらえるようになりました。そこでの話を聞いていると、NOLAではスタッフ間の連携・役割分担がしっかりとなされていると感じました。思い切り叱る人がいれば、それを解りやすく説得する人がおり、その後フォローする人がほぼ必ずいます。ですから、一見急に社長がブチ切れたように思える場面でも、あらかじめ他のスタッフを呼んで、その場の状況を理解させてから思い切り怒ることがよくあるとおっしゃっていました。これは菊ちゃんが怒った時も同じです。寮生は思い切り怒られることで、自分がしたことの罪悪感を強く感じ、そしてなぜ怒られたのかを理解し、さらには今後どのようにしていくのかも落ち着いて考える事が出来ます。ただ単に思い切り怒られるだけでは、恐怖心しか残らず、次に繋がらないので、怒られた原因を理解させ、次につなげる必要があるとおっしゃっていました。これを一人でやってしまうと、効果は少なく、やはり二人以上で役割を分担した方がいいと言うことでした。来年、教師になればこのような役割分担など出来なく、どのような効果的な指導、支援、組織作りをしていけば良いのでしょうか。。。

5月11日(日)

仲間

 今日の父母会で、ガーデニング大会があり、寮生各3人ずつ3チームと僕一人でビックマックと金星をかけて勝負しました。結果は僕が優勝しましたが、そのうれしさを分かち合えるチームメイトはいません。一人でやっていると誰にも気を遣う必要がなく、自分の思い通りにでき、もめることも決してありません。チームでやっていると自分の思い通りにできず、衝突することもあります。しかし、意見を言い合えたり、アドバイスをもらえたり、自分以外の考え方に触れることができます。何より、励まし合えたり、慰め合えたり、嬉しさ悲しみを分かち合えたりできます。やはり仲間がいるってことはすばらしいことであり、当たり前のことではないんだと改めて感じました。寮生にもこのことを伝えたいと強く思います。僕は何を指導できる訳でもなく、成長するきっかけや環境を与えられる訳でもありません。しかし、人の大切さ、仲間がいることのすばらしさをひつこく言ったり、行動で示せば、伝えることはできると思います。もちろん、寮生が受け取るか理解してくれるかは別ですが、それでもいいんです。記憶の片隅にでも残っていて、人のすばらしさを体験し感じることで、それを思い出してくれれば十分です。僕がその機会を与えることができればと思うと残念ですが、今は無理をせず、僕のできることからしたいと思います。

5月10日(土)

姿で見せる

 最近、本当に自分の力のなさを感じます。生活力のなさ、記憶力のなさ、何より、人を育てる力のなさを感じます。寮生に対して何もできていない気がします。最初は寮生を成長させたいと思いここに来ましたが、それは傲慢で、成長するきっかけを与えたいと思うようになりました。しかし、その成長するきっかけすらも与えられません。正直言って、僕はまだ人を育てられるようなレベルではなく、ここで正しく当たり前の生活をするレベルなのかもしれません。寮生との信頼関係も築けていないので余計にそう感じます。ただ僕が普通にここで生活しているだけでも、寮生は無意識に僕の影響を良くも悪くも受けていると思います。極端な話、僕が寮生に対して何も言わなくても、僕の行動や他のスタッフに対する言動などから、寮生は何か感じてくれるのではないかと思います。もちろんそれは微々たるもので、そんなこと気づかない寮生もいるでしょう。直接話をしたり、環境を作り、成長するきっかけを与えることができればいいのですが、僕にはまだそれはできなくて、僕が一生懸命ここで生きている姿を見て寮生が何か感じてくれればと思います。寮生との信頼関係もそこから生まれてくると思います。計画的・意図的なきっかけ作りや環境作りは、僕が成長してからのことで、まずは、当たり前のことを当たり前にできるようにしたいです。

5月9日(金)

可能と可能性

 今日は週に一度の全体ミーティングでした。そこで社長が、可能と可能性についての話をされていました。可能と可能性のちがいは、可能が現在・過去のことで、可能性が未来のことです。ですから可能なことははっきりしますが、可能性があることは、曖昧ではっきりとはしません。さらに、大人は可能なことが多いが、可能性は少ない。子どもは可能なことが少ないが、可能性は多いということでした。なるほど。僕はモラトリアムなので、可能なことも可能性も曖昧で未知数です。可能なことと可能性があることは、今までの自分とこれからの自分で決まります。今までの自分は変えることができないので、プラスに考えるとします。そしてこれからの自分については、可能性をできるだけ広げていくために、今やれること今しかできないことを今やっておきたいです。

5月8日(木)

まあなんとかやるやろー精神

 今は、自分の生活管理ができていないので、スタッフ同士のミィーティングに参加できていません。何かと忘れっぽくて、不注意で、まあなんとかなるやろー精神で今まで生きてきたので、なかなか仕事をこなせません。今までやってきた色んなバイトでは、周りに助けられやってこれましたが、ここでは基本的に任された仕事は自分でやらなければなりません。これはもちろん当たり前のことですが、その当たり前のことが僕はできていないようです。去年までのバイト先の店長に「こばくんは、周りに助けられて生きていくタイプや」とよく言われていたのが少しわかった気がします。つまり、まあなんとかやるよろーとないがしろにしていた事は、誰かがなんとかしてくれていたんです。だからここで一人では何もできないんです。もちろん、まあなんとかなるやろー精神のいいとこもありますが、やはり使い分けが必要です。まあなんとかなるやろーと思った時は、誰かがそれを代わりにやってくれているんだと意識して、自分のことは自分でやっていきたいです。

フル活動

 昨日はここに来て一番体を動かした日でした。朝は田んぼのあぜ塗りをして、昼からもあぜ塗り。このあぜ塗りがまた大変で、炎天下でひたすら田んぼの泥をあぜに塗っていく作業です。ただ3時の休憩で、近くの大きな井戸に作業服ごと入りました。山水なので冷たかったですが、とても気持ち良かったです。休憩が終わるとまたあぜ塗り。夜は食当だったのでご飯を作り、片付けが終わればすぐビーチでした。一日中体をフルで動かしていた気がします。しかし、今日は筋肉痛ではありませんでした。タフになったのか、歳だから明日くるのか。。。

5月6日(火)

成長についてB

 人を成長させるということは、大変傲慢(ごうまん)なことかもしれません。人を変えてしまうのに、上から目線で「させる」という表現もおこがましいです。そもそも「させる」という言葉に無理があるのかもしれません。結局成長するのも、何か行動するのも本人であり、させられたという思いが残る働きかけは、あまり効果的ではないと思います。しかし、そのまま野放しにし、放任するわけにもいきません。実際にこのままだと幸せになれないので、成長させたい、変わって欲しいと思う寮生もいます。ただ、この幸せになれないという思いも僕が勝手に思っているだけで、その寮生はそのままでも幸せなのかもしれません。そう考えると余計なお世話なだけかもしれません。教育とは、しょせん教育者の自己満足なだけなのでしょうか。世の中で何がよくて、何が幸せなんて、一人一人異なり、普遍的には決まっていません。だから、教育には逃げ場がたくさんあるのも事実です。人権だとか、個性だなどと言い、働きかけもせず放任する指導者もいるでしょう。確かに一人一人違ってそれでいいのですが、だからと言って働きかけをやめるのは違うと思います。個性だからと言ってそこで満足してしまうと、その人もその指導者も決して成長しません。指導者の思いと相手の成長を信じて、よりよい人生のために、指導者は働きかけをし続けなければなりません。結局は指導者の思いをもとに、相手に変わるきっかけを与えることが教育かなと思います。このように教育は、指導者の思いをもとになされるので、指導者の責任は重大です。教育者としての使命感と責任感を持ち、半端ない根気で成長するきっかけを与えることができればと思います。

5月5日(月)

まとめ

 僕がこのように日記に題名をつけ、考えをまとめているからか、最近スタッフの人から僕の趣味はまとめることだとよくいじられます。自分の考えをまとめると、何かわかったような気になれるし、気持ちがすっきりし落ち着くので、何でもかんでもまとめたくなります。しかし、これは危険なことではないかと最近思い始めました。以前、物事を理解するためには、理解したつもりから脱出しなければならないと本で読んだことがあります。理解したつもりという状態は、そこで思考が止まってしまい、考えることをやめてしまうから危険なのです。まとめるという作業もこれに似たところがあると思い危機感を持ち始めました。納得し、考えることをやめると、それ以上質の高い考え方は導き出せません。これからは考えをまとめてしまうのではなく、考えをとりあえず整理し、そこで納得せず、学び続けていきたいです。

新入り

 今日新しい寮生が入ってきました。中学1年生の男の子です。不登校、ひきこもりは、対応が早ければ早いほど復帰が早いと社長がおっしゃっていました。つまりこだわりも弱く、成長しやすいというわけで、この寮生がこれからどのような時にどのように変わっていくのかを見ていきたいです。

5月4日(日)



 3日の午後は、社長のお姉さんと山菜採りに行きました。20分ほど山の中を歩き、見晴らしの良い広場に着くと、大量のワラビが生えていました。おいしいワラビの見分け方は、まだ葉が開いてなく、茶色がかった、茎の太いものらしいです。日が当たりすぎると、葉が開いてしまい、食べられなくなるので、葉が開く前の蕾の時が食べ頃だそうです。やはり何でも旬があるみたいで、考え方の旬とはいつ頃のことなのかと考えました。しかし、よく分からず、こだわり過ぎるのもよくなく、やはりバランスが大事なんだろうと思いました。山菜採りの後は、フリースクールを支援する団体の、大阪代表である白水さんがNOLAに来られました。行政とフリースクールをつないだり、フリースクール同士をつないだりされているそうです。海外でのフリースクールや福祉のことなど、色々と幅広いお話しを聞かせていただきました。最近、色んな人に関わらせていただき、大変刺激的です。ただ、せっかくの機会をいただいているので、消化不良にならないように毎回記録を残していきたいです。

考え方のレベル

 2日は大阪の柴島でフリースクールのソフトボール大会がありました。ソフトの順位はいまいちでしたが、個人的には貢献できたと思います。その後、他チームのスタッフの方々との交流会に誘っていただきました。はぐれ雲の川又さん、江川さん、店長さん。プラッツの田中さん、石田さん。色々とありがとうございました。みなさんの温かい気遣いのお陰で、楽しい一時を過ごすことができました。ちなみにあの後は、何とか無事帰ることができました。そこで、その交流会で考えたことを一つ。自分の考え方と相手の考え方のレベルがあまりに離れていると、相手の考え方がまったく理解できない場合があると思いました。自分の考え方が追いついていないのか、相手の考え方がすごいのか、そもそも何を考えているのかわからないのです。もちろん、考え方を話し合ったわけでもなく、お互いの思いをぶつけ合ったわけでもないので、相手の考え方が分からないのは当然です。ただ、相手の行動や発言などから、その人の人間性のようなものはある程度は知ることができます。そこから何にこだわっているのかや、どのような考え方をされているのかも見当はつくと思います。しかし、NOLAの大先輩であるはぐれ雲代表の川又さんは、フリースクールの代表者として、何にこだわりを持っているのかがまったく分かりませんでした。たぶん僕の考え方がまだそこまで追いついていないんだと思います。そのことを、川又さん本人に伝えると、「いつでもはぐれにおいで」と言ってくださったので、ぜひ伺わせていただき、川又さんの考え方を分析してみたいと思います。その報告は、またこの日記に掲載させていただきます。

5月1日(木)

弱い

 実は昨日の晩から僕自身が少しイライラしており、今朝もどことなく落ち着かない感じでした。昨晩のビーチの帰りに、気分屋な寮生が、かなりのハイテンションで車内で騒ぎ、他の寮生にちょっかいをかけていました。結局うざがられ、その後その寮生はとてつもなくテンションが下がっていました。別の寮生ですが、これと同じようなことが昼間の作業中にもあり、この二人の寮生は、自分の気分の激しい起伏に、まったく気がついていないらしく、それを見ているだけで僕がイライラしました。
 そのことをスタッフに相談していると、結局それは、どうして成長しないんだという苛立ちであり、自分が寮生を育てられていない事に対する焦りでもあると気づかされました。特に作業組の寮生とは、1日のほとんどを一緒に生活しており、僕の思いもぶつけ、感情のコントロールをしなければならないということも十分伝え、さらには脱走した後も相当反省していたのにも関わらず、そのような態度だったので、余計にイライラしたんだと思います。
 ただそれは、結局自分がこれだけしているのに、どうして成長しないんだという僕の勝手な思いあがりであり、要するに僕が寮生に成長という見返りを期待しているんだと言われました。本当にその通りです。僕は、すぐ結果を求めたがり、待つことができません。頭の中で成長とはハンパのない根気が必要で、人間すぐには変わらないということは知っているのですが、結局心では理解できていないようです。僕は単に「人間はすぐには変わらない」という言葉を知っているにしか過ぎません。僕の言葉や働きかけで、寮生がすぐに成長することを望んでおり、さらには、成長すると信じているのです。
 何より情けないのが、僕のその自信です。僕が人を成長させられると思っているのです。正直自分はすごいし何でもできると思っています。さらに何でも人一倍、早く上手にできると思っています。それは結局、自分の弱さを認めたくないから。できない自分を受け入れたくないから。受け入れるだけの器がないから。それなのに、人に認めてほしいから。心が弱い証拠です。これまで、弱い自分と向き合わず、上辺の根拠のない自信でごまかしてきました。結局何もできないのです。
 しかも、「自分の弱さを認めろよ」という言葉は、ここに来て二人の寮生に言った言葉です。自分ができていないのに、そんなことを言うなんて、その二人の寮生に申し訳ないです。それで、大した働きかけや言葉掛けもできていないのに、寮生が成長しないことで自分がイライラしているのです。誠に弱い。ただそう考えると、心のモヤモヤがすっきりしました。正直情けなくて泣きたいですが。。。自分にはまだ人を育てるなんて早くて、僕自身が自分の弱さを受け入れてからでないと、人なんて育てられません。寮生を育てないといけないと無理に焦るから、僕自身がイライラし、いっぱいいっぱいになってしまうのです。もちろん、寮生が間違ったことをしていれば、これからも思い切り叱ります。しかし、僕にできることなどたかがしれており、寮生を変えることなどはできません。変わるのは結局寮生自身であって、僕は、そのきっかけにしか過ぎません。変に気負わず、まずは自分を変え、寮生を成長させるなどは、また今度考えることにします。

4月30日(水)

環境

 今日の朝はヤギを畑に移動させ、畑の草を食べさせている間に、別の場所の草刈りをしました。最近は繁殖期なので、オスヤギが相当くさく、10m離れてても臭います。昼からは、鴨池の水代えです。これまたくさくて、今日は鼻がおかしくなりそうでした。ちなみに明日は味噌作りで、あさっては、山菜パーティー、来週から田植えです。このようにNOLAには、幅広い学びがあるので、本当に来てよかったと強く感じています。成長したい、学びたいと思っていても、その環境が十分に整っていなければ、その伸びもやはり短いでしょう。環境選びがその意欲に大きく影響を及ぼします。となれば、人を成長させるにも整った環境を設定することが求められます。もちろんその整った環境とは、人や時、場合によりけりで、普遍的なものはありません。ただ、その環境で関わっていく人が大きな要因となりそうです。やはり人は人によって人となるの言葉通り、人が人に及ぼす影響は大変大きいと言えます。ですから指導者は、人と人をつなぐような働きかけをすれば、その環境を作ることができます。これは学校の授業も同じです。児童と児童をつなぎ、教材と児童をつなぎ、授業を組織します。このように人を成長させるには、叱ったり、褒めたり、直接相手に伝える方法もありますが、間接的に環境から成長させることもできそうです。

4月29日(火)

NOLA時間

 今日も寝坊をしてしまいました。3度目です。。。今は寝坊しても起こしてもらっていますが、来年から一人で大丈夫でしょうか。。。今日の作業は、草刈り機で草刈りをしたのと、苗箱の移動でした。金曜日以来の久しぶりの作業だったので、疲れました。今日は早く寝て疲れをとり、明日は寝坊しないようにしなければ。ただ、今から寝るまで時間が空いているので、寮生に2日に一度行っている英語塾をしてから、他の寮生とギターの弾き語りを練習します。ここNOLAでの生活時間は、朝7時から散歩、朝食、掃除をして、終わり次第9時まで自由、そこから動物の世話、作業で、12時から昼食。昼食後から1時半まで自由。そして作業、動物の世話が4時まで。夕食の6時まで自由で、夜もビーチやミーティングがなければ基本的に自由。他に当番制で食当などがありますが、自由な時間が何度かあり、その時間は好きなことをさせてもらえるので、大変ありがたく、そのお陰で心もリラックスできています。心にゆとりがあると、落ち着いて物事を考えたり、スタッフと十分な話合いができ、寮生を計画的に育むことができます。ただ今の時期は、やはりNOLAでもかなり落ち着いている状態らしく、教採対策など今の内にやれることをやっておきたいです。

4月28日(月)

 昨日は学校組の入学祝いと、研修組入社祝い、寮生卒寮祝いを兼ねてカラオケと焼き肉に連れて行ってもらいました。とても楽しかったです。また、カラオケで歌う曲や歌い方で、その人の性格がでるのがわかりました。22時過ぎに帰って来て、今日の朝10時までに返さなければならない「不都合な真実」という環境問題を取り上げたDVDを半分見て、寮生や社長と話し込んでいたら1時過ぎで日記を書けなかったので、今日も日記をふたつ書きます。

人の欲

 今地球の温度はCO2排出量に伴いどんどん上がっています。その結果、氷が溶けて洪水を引き起こしたり、乾燥地帯では干ばつが進み、海水の温度上昇で台風や竜巻の増加、強化などの影響が出ています。インドでは、最高気温が50度に達したようです。暖流と寒流の流れが乱れ、ヨーロッパでは逆に氷河期が来るのではないかと言われているそうです。地球は後何年もつのでしょうか。再び滅びるのでしょうか。こんな説があります。今より高度な文明がかつて栄え、そして滅び、また栄え、滅びる。これを繰り返しているのではないか。。そしてその過去の産物がピラミッドや、ナスカの地上絵など未だ謎が解明されていない遺産等。その仮説の理由として、今の科学技術の最高峰が原子や分子を操作することらしいです。原子・分子同士を融合したり、衝突させたり、分裂させたりして、莫大なエネルギーが生まれます。それが原子・核爆弾です。その原子・分子同士で、衝突などを通して変化させると、その後加熱しようが、電気を通そうが、永久的にその場に後が残るらしいです。しかし、過去に原子・分子を人為的に操作していない場で、自然発生ではありえない原子・分子が発見されたそうです。つまり過去何万年、何億万年も前にも、今のような科学技術が開発されていたのではないか。生物が進化し、人となり、文明の発展と共に人の欲が地球を滅ぼし、これを繰り返す。唯一繰り返しのない原子・分子の後がそれを物語っている。という説です。十分ありえる話だと思います。自分たちの欲で、どんどん自分たちの首を絞めている。これに気づいているのは、何割?この問題を解決しようとしているのは、何%?

こだわり

人にはそれぞれこだわりがあり、そのこだわりをなくしていくことが成長であるという仏教の教えがあります。仏教の極地は「無」であり、何もこだわらないことです。「無」とは欲もなく願いも何もない状態。それでは楽しくないと思う僕は、人生において楽しさにこだわっているのです。人と関わりがないと寂しいと思う僕は、人に対してこだわっているのです。他にも、部屋をきれいに保っていたいこだわりや、ファッションへのこだわり、料理へのこだわり、音楽へのこだわりなど、みなさんにもあると思います。これらのこだわりは、対象物への頑固な考え方、つまりその人の固定概念(パラダイム)です。学生の時にパラダイムに関する講演を聴いたことがあります。人の成長にはパラダイムを打破する必要がある。パラダイムがある限り、それ以上質の高い考え方ができないということでした。確かにそうです。教育に関するあるパラダイムが存在する限り、それ以上の教育観にはたどり着けません。しかし、パラダイムは一度打破しても、また一回り大きなパラダイムが出現します。それを打破してもさらに一回り大きなパラダイムが出現し、また打破する。これらを繰り返すことで、考え方をだんだん広げることができ、成長へとつながるということです。そしてその先に、上記の「無」の境地に達するということでしょう。仏様は、「無」の心で全ての人々を平等に救済するらしいです。ですから仏様を信じようが、信じまいが、崇拝しようが、しよまいが仏様には関係なく、その人がその後どうなろうが関係ないみたいです。宗派によって異なるらしいですし、僕も聞いた話なので間違っているかもしれません。ですがお坊さんは、滝に打たれ邪念を払ったり、座禅を組んだりして「無」への修行をされているそうです。ここで本題に戻ります。僕はそれでも、こだわりを無くすと、人生おもしろくないし、さみしいと思います。僕は教師を目指していて、これから人の成長に関わっていきます。人と関わる際に「無」では、全ての人の成長に携われないと思います。教育だけでなく全てのことに対するパラダイムの破壊と創造を繰り返し、無限のこだわりに挑戦していきたいです、。


4月26日(土)

授業

 昨日日記に書いていたように、今日小学校で授業参観をしてきました。僕は大学の卒論を授業について研究したぐらい授業への興味・関心が強く、また、学校における授業の役割を大変重要視しています。今日久しぶりに学校の授業を見て、やっぱり授業がしたいと思いました。学校では児童を授業で成長させたいと考えています。その授業とは、課題に対して児童全員が自分の考えを述べ合い、それぞれの考えを受け入れ、自分の考えの深化・拡大をメイン目標とした授業です。これはどの教諭も目標としている理想の授業であって、実際は難しいとよく言われます。確かに僕は現場にでたこともなく、今は机上の空論かもしれませんが、来年から上記の授業を目指し、授業研究をしていきます。では、上記の授業を展開するためには何が必要か。まずは、児童の知識です。課題に対する十分な知識がなければ意見を述べるどころか、考えることすらできません。討論や議論は十分な知識があるからこそ成り立つのです。次に、教師の適切な働きかけです。児童同士の学び合いだから、教師は何もしなくてよいというわけではありません。むしろ、学び合いを促進する働きかけには相当な実践力が必要です。その働きかけのひとつとして、「つなぐ」があります。これは、児童と児童の考えをつないだり、児童と教材をつないだり、児童と教師、さらに前時授業と本時授業、本時授業と次時授業などをつなぐことです。詳しくは、「学び合い・分かり合う授業づくり」兵庫教育大学附属小学校著、明治図書出版に記載されています。また、児童全員参加も、どこからを参加と定義するのかにもよりますが、児童全員が発表することとすれば、常に全員の発言を求め、児童が発言した考えを板書に書き、その板書にネーム磁石を貼ると、まだ発言していない児童のネーム磁石が残り、発言を求めやすくなります。何より、児童一人一人に、友達を大切にさせることです。友達の考えを聞かないことは大切にできていない証拠です。また、友達の意見を受け入れないこと、友達の意見に反応しないことも大切にできていないこととなります。そして、日々の積み重ねがないと上記の授業は決して行えません。学級経営はもちろん、知識を教える授業や一人で考えさせる授業があってこそ、学び合いの授業が可能となるのです。授業に関しては、また日記に載せます。

4月25日(金)

家庭

 今朝いつも通りウコッケイが産んだ卵に日付けをつけようとしましたが、なかなかメスのウコッケイが動いてくれず、オスのウコッケイもめずらしく攻撃的なのでおかしいなと思いました。無理矢理メスウコッケイをのけると、なんとヒナが3羽も生まれていました。本当にかわいかったです。そしてそのヒナを必死で守る親ウコッケイの姿がまたかわいく、親子っていいなと思いました。そして僕も家庭を築きたいなと思いました。自分の子どもはどんな子なのか、そもそも自分に子育てができるのか、父親としての責任は、などを考えるとまだ少し先になりそうです。もちろん、まずは教採に受からなければ家庭も結婚もありません。ただ今付き合っている彼女と結婚できたらと思っています。幸せな家庭が築けそうです。明日は午前中フリーで、昼から宗一郎、拓人の小学校の参観日に行ってきます。久しぶりに授業が見られるので楽しみです。

4月24日(木)

 昨日も日記を書けなかったので今日ふたつ書きます。

思い入れ

 昨日久しぶりにキレました。相手は寮生です。ビーチバレーの際、男子チームに人が余っていてるのに対して、女子チームは1人足りませんでした。男子から1人女子チームに行くことになり、誰も行きたがらないのでジャンケンで決めることになりました。しかし、1人の寮生が、「女子チームに入りたくないから、審判する」と言いました。この時点でそれはおかしいと注意しようかと思いましたが、とりあえず我慢しました。しかし、ジャンケンで1人抜ける男子が決まるなり「やっぱり入る」と言ってきたので、かなりきつく注意しましたが、その寮生が年上ということもあり、言い訳をうだうだ言ってきたのでキレました。その後約30分ほど話し合った末納得してもらえました。結局僕がキレたのは、その場面のことだけでなく、それ以前から作業でのことや、気になっていたこと等が溜まっており、ついに爆発したんだと思います。それと何より、その寮生に本当に成長してほしいからでもあります。どうでもよいのであれば、そんなキレるための体力は使わず、その場で流すでしょう。学生の時、叱ると怒るについての話を聞いたことがあります。叱ると怒るの違いは、感情が入っているか入っていないかです。一見、冷静で感情が入っていない叱る方が、教育的価値が高いように思えます。しかし、なぜ感情が入るかというと、やはり相手に成長してほしいという思いがあるからであり、思い入れなしで怒ることはできません。人を成長させるためには、色んな働きかけがあります。その働きかけ一つ一つに相手への思い入れがなければ、その働きかけは0ではなくマイナスに働くと思います。そのためにも、ハンパ無い根気で相手の成長を信じ続ける力が指導者側に必要です。
 実は昨日の話の続きがあります。その寮生は僕に怒られ、ビーチから帰って来て、社長、菊ちゃんにもそのことできつく怒られました。そのことで夜も遅く、疲れが溜まり、今日の朝めずらしく寝坊をしていました。その寝坊でまた怒られるのが怖くてか、その寮生は今朝の作業前に脱走しました。。。NOLAは山の中にあるので隠れるところはたくさんありますが、雨も降っており、結局昼も帰って来ず、夕方になってずぶ濡れの状態で、やっと社長が見つけ出しました。人を育てるにはやはり、断固たる根気が必要ですね。。。

自己認識

 ここの寮生に共通していることは、自分のことを知っていなさ過ぎだということです。自分を過大評価したり、過小評価したりしています。ですから、言っていることとやっていることに、よくズレが生じています。なのに根拠のない自信だけ持っているパターン。表面にトゲのある薄い薄い皮を張っているのですが、その皮はもろく、皮をはがすと中身はからっぽみたいな感じです。ただそれに寮生自身は気づいていません。自分自信のことを全然知っていません。ですから、本当のレベルを寮生に分からせるためにNOLAでは、生活組、作業組、バイト組等のランク付けがされていると聞きました。やはり、自分の弱さを認めたくないから、受け入れるだけの力がないから、何かの壁にぶつかった時、言い訳をしたり、殻に閉じこもったりしています。まずは自分と向き合わせ、自分の弱さを認めさせることが必要だと分かりました。

4月22日(火)

子ども心

 今日は休みをもらったので一日中フリーでした。朝は少し遅めの9時に起き、朝食を食べてからNOLAの雑誌(のらこみ)に掲載される予定の文章を書いたり、本を読んだり、教採の勉強をしたりしました。昼からも少し勉強してから、明日香村にある高松塚古墳の壁画を見に行こうと思ってましたが、お金があまりなかったのと、着替えるのが面倒だったので来週行くことにしました。話は少し変わりますが、NOLAの社長は昔、車のパーツショップを経営したり、子どもの名前が童里夢、宗一郎、拓人と、全てホンダに関する名前であるほど大の車好きです。社長と車の話をすると、もともと車好きの僕はとてもテンションが上がります。その影響あってか、最近むしょうにラジコンや車のプラモデルがほしくてたまりません。そして今日、高松塚古墳の代わりに、佐藤家次男の拓人と近くのプラモデル屋さんに行きました。しかし今日は閉まっていたので、帰りにラジコンのサーキット場に寄りました。かっこよかったです。余計にラジコンがほしくなりました。ただ、そんなお金はまったくありません。代わりに拓人、宗一郎と、牛乳パックで車を作りました。僕はおそらく一生子ども心を忘れずに生きていけそうです。

4月21日(月)

自然

 今日は午前中はフリーで、昼から山の銑庭をしました。そこで山の仕組みを教えてもらいました。山を手入れ(まびき)しないと山が荒れてしまい、せっかく家などの材木として使えるスギやヒノキが腐ってしまいます。山を手入れしないとなぜ荒れるかと言うと、スギやヒノキは人工樹で、自然に生えてくる雑木とはまた別ものです。手入れをしないと、雑木が増えて土の養分が足りなくなったり、葉に日光が十分当たらなくなり、木が育たず腐ってしまいます。さらに雨が降ったとき、水分を吸収するだけの土や枯れ葉がないと、土砂崩れ等が起きてしまうそうです。雑木が生えないぐらいスギやヒノキを植えたとしても同じことです。ただ、手入れしたところで、スギが材木として使えるには50年、ヒノキは100年かかるそうです。ですから、最近では、林業者がどんどん減ってきているそうです。また、今日の午後の作業が終わってから、佐藤家の長男宗一郎(小6)と次男拓人(小5)と一緒に山に探検に行きました。山や動物のことをたくさん知っており、運動神経も抜群で、大自然でのびのび育ったたくましさを感じました。現在都市化が進み、山はけずられ、空気も悪く、温暖化が進んでいます。自然は破壊される一方で、いつか自然がなくなってしまう日がくると思います。その時は科学技術の進歩で人間は生きているかもしれませんが、その時の人は決して健康でたくましくはないと思います。自然がなくなる時には、人も自然(そのまま)に生きれないと思います。今できることから。まずは無駄なゴミを出さないことから。

4月20日(日)

つながり

 今日は橿原市文化会館で、アースディというイベントがあり、そこで赤米販売をしてきました。初めはお客さんも少なく大丈夫なのかと思っていましたが、寮生の接客が大変よくお客さんの割によく売れたと思います。今日は寮生に指導や支持、アドバイスはほとんどしませんでした。今の寮生は生活組が1人、作業組が2人、学校組が5人、研修組が1人、フルバイト組が1人という構成です。僕が普段一緒に作業しているのが作業組の2人なのですが、今日は作業組よりランクが上の寮生がたくさんおり、その寮生たちが指示し、まとめていたので、僕は基本的に観察しているだけでした。僕や指導者が全てををしきり指示してしまうと、寮生は受身になってしまいます。しかし寮生がしきると、その寮生のまとめる力は伸び、指示されている寮生はより主体的になり、意見や考えも出やすくなり、みんなでやった達成感も味わえるでしょう。やはり、学校と同じで児童は児童同士で伸び、NOLAでも寮生は寮生同士で伸びると考えています。また学校での教師は、児童と児童をつなぎ、学び合いを組織し、そこから成長させる役目を担っていると考えています。そこでNOLAでは、寮生と寮生をつなぎ、お互いの考えを言い合わせたり、慰め合わせたり、時に衝突させ合いたいです。そしてそれらを通して、社会性やコミュニケーション能力等の生きる力が育まれると考えています。そのためにも寮生に考えさせる機会を多く持ちたいです。以前この日記の「寮生の成長のための作業」という題で、指導者が考えさせるか指導するかを見極めることが大切だと述べました。今日がまさにそのことが試される場だと思いました。結果として話し合いはある程度成立していましたが、意見が言えない寮生もいたので、そこを指導し、みんなで話し合いができるようにしたかったです。ただ今日話し合いが成立したのは、考える力がある寮生がいたからであり、考える力がなかったり知識を持っていない場合は、考えさせず指導すべきです。今の作業組にはまだ指導が必要であると考えていますが、最終的には寮生同士で考えさせ、成長させ合えたらと思っています。その方が力は伸びます。人は人によって人となるという言葉があるように、人と人のつながりを大切にし、そのつながりを組織できたらと考えています。

4月19日(土)

懇親会

 今日は朝がフリーで、昼から社長と菊ちゃんとで畿央大学に行きボランティアの呼びかけをしまた。合計10人ちょっとの学生がNOLAのブースに来て話を聞いてくれましたが、実際ボランティアとして何人来るかは分かりません。その呼びかけが終わると、焼き肉屋に連れて行ってもらいました。しかもお酒も飲ましてもらいました。久しぶりのビールはおいしかったです。何より社長や菊ちゃんとたくさん話ができて、大変楽しかったです。NOLAでの笑い話や笑えない話、社長や菊ちゃんの歴史、車のマニアックな話等をしました。NOLAの笑えない話を聞き、改めてすごいところに来たんだなあと実感し、期待と不安が入り混じった複雑な気持ちになりました。潰れないように、持ち前のマイペースを生かして、がんばり過ぎず、楽し過ぎずでいきたいと思います。

4月18日(金)

疲労

 正直言ってかなり疲れがたまっています。作業やビーチでの疲れもありますが、何よりあまり寝ることができないのです。何かに悩んでる自覚はないし、困っていることもありません。花粉症の影響もあるかと思いますが、夢にNOLAでのことがよく出て来ます。やはり自覚していないだけで、無意識の中で心配、緊張、興奮しているのだと思います。やはり初めての共同生活や力作業で慣れてない分余計に疲れているのだと思います。もしくは、毎日の学びや発見の連続にワクワクしているか。とりあえず今日は持ってきた酒でも飲んで早く寝ます。今日の作業は雨だったので、1日中赤米の選別でした。大量の赤米の中から、籾がついている赤米を取り除く作業ですが、僕の集中力のなさが、開始30分で顕著に表れてしまった作業でした。

4月17日(木)

 昨日は疲れて日記が書けませんでした。なので今日は日記を二つ書きます。ちなみに昨日の作業は一日中ヤギ小屋解体で夜はビーチバレー、今日は一日中種籾まきで夜は歴史の講義でした。

人を見る目

 昨日の晩にスタッフの人たちと話をしました。内容は寮生についてです。ここに来た経緯や、それぞれの性格、そしてそれらを踏まえ、どのように育てていくかです。そこから計画的な働きかけの重要性を再確認しました。寮生は今どんな力が足りてなくて、その力をどのようにして身に付けるか、そのためにこちら側はどんな働きかけをするかです。これらを計画的に行うためにもまず、寮生を正確に分析することが必要です。そこがズレていれば全てズレてしまいます。正確に人を見る目は、やはり経験がものをいうと思います。どれだけ色んな人と接し、たくさんの知識を持っているかです。本を読んだりして情報を得ることはもちろん大事です。ただ、それだけで人を判断するのは危険すぎます。それは本による情報からその人当てはめ、決め付け、カテゴリー化しようとしているに過ぎません。やはりその人を一人の人として認識し、個性も含め認めてから初めて、正確に分析できると考えています。分析の仕方として身近な方法は、色んな場における対象者を観察すること、直接関わることなどがあります。本格的な分析となれば、カウンセリングや心理テストなどがあります。まずはその人を一人の人として認めることから。

成長の限界

 やはり何にでも限界があるように、人の成長にも限界があるのでしょうか。信じたくはないけど、たぶん限界はあるでしょう。その限界は人によって異なります。大きく差がでるのが障碍がある人とない人。近年、学習障碍児や発達障碍児、ADHD児、自閉症児が大きく取り上げられ、特別支援教育にも力が入っています。しかし、このような児童は昔からいました。落ち着きがなかったり、物忘れが多く、集中力がない児童等。なぜ今大きく取り上げられるようになったかと言うと、社長いわく、昔はこうような人も暮らせていた社会だったが、今の時代はそのような人々が、大変暮らしにくい社会となってしまったからだとおっしゃっていました。ただ他の資料等で、このような人々が増えたからとも言われています。では、どこまで成長の可能性があるのか、正直まったくわかりません。かと言って成長を諦めたくはありません。ただ、できることとできないことがあり、限界があります。そうなると専門的な知識が必要です。僕は障碍がある人の成長に携わった経験はほとんどありません。情報を集め、その障碍の症状を分析し、よりよく成長できるための、望ましい働きかけをしていきたいです。その際にも、症状から当てはめるのではなく、一人の人として関わり、成長に携わっていきたいです。障碍も個性だという言葉があります。この言葉は障碍のある人たちにとって無責任だと非難の声もありますが、僕はこの言葉が好きです。人は一人一人ちがって当たり前であり、体を器用に動かせる人もいれば体がうまく動きにくい人もいて、言葉巧みに話しをする人もいれば言葉がうまく発せない人もいる。落ち着いている人落ち着きがない人、暗記力がいい人なかなか暗記ができない人。それも個性で、みんなちがってみんないい。無責任だと言われるかもしれませんが、僕は親からもらったこの体と、色んな人やさまざまな物に育てられたこの頭で、今をそしてこれからを、一生懸命生きていきたいです。

4月15日(火)

内容の薄い日記

 今日の作業はヤギ小屋の片付けが中心でした。ここ最近ヤギ小屋での作業が多く体がヤギくさいです。ただ、今日でやっとヤギ小屋の片付け、荷物出しが終わったので、明日からヤギ小屋の解体です。今日は寮生ととてもいい感じの雰囲気で協力して、作業や片付けができました。昨日の言い合いのことが少し効いているのかもしれません。明日からはもう一人寮生が増えるので作業は3人となります。明日も協力して作業ができたらと思います。今日はもう眠たいのでもう寝ます。内容の薄い日記となってしまったのでNOLAの至る所に張ってある詩を載せることにします。

愛されたいなら愛すること

あなたは、愛を「わかち合う」ために、たくさんの奇跡を経てこの世に生まれてきました。
わかち合うとは、
 人に愛されたいと思ったら、人を愛すること。
 人に優しくされたいと思ったら、人に優しくすること。
 幸せになりたいと思ったら、人を幸せにすること。
 人にさせていただいたから、必ず自分に返って来る。
それを忘れないように。この世の中というものは理屈ではなくそうなっているのです。
「させていただく」
と言う気持ちを持って生きたら本当に幸福になれます。そういう気持ちで今から生きてみてください。
そうすれば、今まで頑張って、頑張ってきたけどなかなかわかってもらえなかったり、寂しい想いをした気持ちが全部流れていきます。

4月14日(月)

初めての言い合い

 今日の作業は芽だし器の設置とヤギ小屋の引っ越しです。ここ何日かヤギ小屋の引っ越しをしていますが、大量のワラやモミがあり、作業に大変時間がかかります。しかも作業組は相変わらず二人なのでなおのことです。今日の朝、もう一人の寮生と少し言い合いになりました。作業も二人ならば、片付けや掃除、動物の当番も僕たち二人でこなしています。今日は朝からその寮生の機嫌が良くなく、片付けもダラダラしていました。寮生が担当の片付けが終わらないと、僕の掃除ができません。しかし、寮生は気にもせず片付けをほったらかしで一服し、その後どこかに行ってしまいました。僕はとりあえず何も言わず代わりに片付けをし、寮生が帰ってくるとそのことを注意すると、誰かが出した洗い物で、自分の担当の片付けは終わったから、自分はしないと主張し、そこから言い合いになりました。最終的には、他人の手伝いをしているほど余裕はない。さらに、すぐ自分のことでいっぱいいっぱいになってしまうから、途中でも休憩をいれないと自分が潰れてしまうと言う寮生。それに対して、先週は僕のことを手伝ってくれてたし、本当は優しい人だって僕は知っている。余裕がないと思うのは自分の感情コントロールができていないからであって、気分の浮き沈みが激しく、それによって行動も大きく変わってしまっている。また、いっぱいいっぱいになり潰れてしまうなら休憩をとってもらったらいい。むしろ自分の限界を知っているのならそれはいいことだ。しかし、ここは共同生活の場であり、実際今は二人で作業をまわっていて、寮生の片付けが終わらないと僕の掃除ができない。いつ戻ってくるかも分からない寮生を僕は何もできずずっと待っているのはおかしい。それならば一声かけてほしい。そうすると代わりに作業をしたり、時間がかかるようであれば他のこともできる。ということで納得はしてもらえました。その後は、だんだん調子がいい時の寮生に戻り、二人で楽しく協力して作業ができ、さらには、その寮生が場を盛り上げたり、率先して手伝ったりしてくれました。今日でその寮生が大きく成長したとは思っていません。また明日不機嫌でも構いません。ただ、今日の僕の言葉によりほんの少しでも社会復帰へ前進できたなら、それはそれでいいんです。逆にすぐ感情がコントロールできたら怖いです。人はすぐには変われません。少し少しの積み重ねが大事なんです。やはり成長にはハンパではない根気が必要なんです。

4月13日(日)

地域とのつながり

 今日は休みだったので、朝早くから吉野山に行き吉野桜を見てきました。昼からは買い物に行ったり、趣味のDJをやったりしていました。昨日の晩。社長、久仁子さんと教育についての話ができました。不登校児についてや、教師についてなどです。一番印象に残ったのは地域とのつながりの重要性でした。フリースクールがつぶれるほとんどの理由が地域からの排除などだそうです。その点NOLAでは地域とのつながりが大変強いです。寮生の研修組がお世話になっている仕事場とのつながりや、寮生の脱走を教えてくださる方々。畑や田んぼを貸してくださっている方々、、歴史を教えてくださる方、寮生のバイト先を紹介してくださる方などさまざまです。ちなみにNOLAはこの地域とのつながりをつくるのに、6年かけたとおっしゃっていました。さらに、教育と地域とのつながりの重要性についてもです。確かに今、学校と地域の連携についてはよく言われています。ただ、僕が考えていた学校と地域との連携とは、総合学習や社会科、生活科での教材として地域を活用し、地域の人を呼んだり、各地域特有の文化などを学び、特色ある学校づくりや、授業づくりをするべきだと言われているものだと思っていました。もちろんそれも含めてですが、さらに大事なことは、地域で子どもを育てるということです。僕も昔地元では、地域の方から昔の話を聞いたり、悪いことをしていたら地域の方に叱ってもらったりして育ってきました。今、特に都心部では、その地域とのつながりが希薄化し、地域で子どもを育てるという意識がほとんどないように思えます。僕が教師になると、まずは学校と地域のつながりから、地域と子どものつながりをつくっていきたいです。

4月12日(土)

自分らしく

 今日は午前中がフリーだったのでゆっくり寝ようと思っていましたが、いつもとあまり変わらない時間に目が覚めました。もう体が慣れてきているのかと思うと、寝坊をよくしてしまう僕にはうれしいことです。昼からはヤギ小屋解体の続きをしました。そして夜はビーチボールだったのですが、社長も菊ちゃんもいなかったので、とてもグダグダでした。それを僕がしめることなく終わってしまったので、自分の不甲斐なさと、社長や菊ちゃんがいないときの寮生への失望で少しへこみました。でも、僕が無理にキレても効果は期待できないし、無理にキレる必要もないので、怒る時は怒りますが、基本は僕らしくマイペースで過ごしていきたいです。明日は休みなので吉野山に桜を見に行ってきます。

4月11日(金)

視点

 今日の朝の作業はロッカーの塗料はがしです。昼からはヤギ小屋の解体でした。今日の作業も寮生と僕の二人でした。この寮生については、はじめなかなか理解できなかったのですが、小学生だと思って接したら理解できると言われ、そのような視点で見ると、確かに行動や考え方が幼い一面が見られました。自分のことでいっぱいいっぱいになってしまったり、しんどいことがあると弱気になったり、感情むきだしになったりしてしまいます。昨日、今日は協力できたが明日は大丈夫かと心配していました。ところが昨日に比べ今日は、特に二人で協力して作業ができました。僕の仕事を手伝ってくれたり、積極的に話をしてくれたりしました。しかもその話の中で、寮生自らが過去のことを話してくれました。心を少しでも開いてくれたような気がしてうれしかったです。それに伴い僕がその寮生を見る眼が変わり、作業を順調にこなす姿や会話から、普通に社会に出れるのではないかとも思ったくらいです。その寮生に情が移り、そのような視点で寮生を見ただけなのかもしれませんが、不登校やひきこもり、自立不全者として見る視点だけでなく、一人の人として見る視点の両方が必要だと感じました。

4月10日(木)

成長についてA

 今日は薪運びとコテージの掃除や引っ越しの手伝いでした。今日から高校生組が抜けて作業は二人だけです。今日は二人で協力してできましたが、明日からも協力できるか心配です。今日も「成長」について考えました。成長するとはどういうことか。何かが高まったり伸びたり大きくなったりと、「変化」することなのか。何かができたり、何かを身につけたりと、「習得」することなのか。また新たに何かを「獲得」することなのか。これらはすべて成長と言えると思います。ただ、成長には段階があると思います。例えばスポーツにおいての成長とは、まずフォーム(型)を覚える。次にそれらを反復練習し技術を高める。そして時と場合によりその技を使いこなせるようにする。これを先ほどの言葉に当てはめると、「獲得」→「変化」→「習得」となります。このことはスポーツだけでなく、全てのことに言えます。学習もそうです。まず知識を「獲得」し、その知識から自己の思考を「変化」させ、新たな考え方を「習得」する。人を成長させるためには、その人がどの段階であるかを把握し、段階に応じた働きかけが必要だと考えます。

4月9日(水)

寮生の成長のための作業

 今日は昨日の続きで、ワラ運びと荷物運びをしました。寮生の雰囲気がよくなく、作業があまりはかどりませんでした。あまりに作業が進まないので、僕が指示をしその場をしきりましたが、それはその場しのぎにしかならないと後で思いました。やはり、寮生に考えさせ、行動させるべきだったと思います。僕がしきってその場の作業の効率は上がったかもしれませんが、それでは寮生に力はつきません。作業のスキルが上がるぐらいです。時間をかけてでも考えさせ、意見を出し合わさせた方が寮生の成長につながったと思いました。ただ、その寮生に作業についての知識がなかったり、考えるだけの力がない場合は、指示をし作業をさせた方がためになります。考えるには、それだけの知識や力が必要です。知識や力がない者に考えさせても、質の高い考え方は導き出せません。むしろ、何をどのように考えたらいいかわからない状態にさえなり、時間が過ぎていくだけです。知識や力がない者には、指示をしたり教えることで知識や力を身につけさせます。そしてそこから考えさせることができるのです。考えさせるか、指示するかを見極める力が指導者には必要です。明日からただ作業をこなすだけではなく、寮生の成長のための作業にしていきたいです。

4月8日(火)

成長について@

 今日の作業は、ヤギ小屋を引っ越しさせるためにヤギ小屋にある物を運び出す作業でした。午前中は大量の薪を、昼からは大量のワラを運びました。NOLAには、たくさんの資材が大量にあるので、保存するのも、移動させるのも大変です。昨日の日記に書いた「成長」について一つ。人を成長させることは簡単なことではありません。人に影響を与えるのはそう時間も労力もかからないかもしれませんが、人を成長させるとなれば、多大な時間も労力もかかります。人を成長させるためには、色々な働きかけがあるでしょう。褒めること、叱ることはもちろん、寄り添うこと、見守ること、考えさせることなどさまざまです。しかし、なかなか成長せず、何も変わらない子に対して「もうこの子はいいや」とか、「何を言っても無駄だ」と諦めた時にその子に対しての教育が終わると考えています。さらに今までの働きかけの効果もなくなると考えています。人を成長させるには、ハンパではない労力と時間がかかり、何が起きても諦めない断固たる根気が必要だと、ここで学びました。さらに人を成長させたければ、自分が成長し続けていかなければなりません。僕はそのために色々な経験を積み、たくさんの人と関わり、自分の考え方の深化、拡大を図っていきたいです。まずは謙虚さから。

4月7日(月)

今後の課題

 午前中は畑を掃除しました。キャベツなどを作っているらしいです。石灰、鶏糞、牛糞をまき、耕耘機で菊ちゃんが耕しました。昼から雨が降ってきたので、部屋の中で赤米の選別をしました。作業では特に変わったことはなかったですが、最近、人の成長についてよく考えます。特に褒めて伸ばすと、叱って伸ばす。普遍的な使い分けはなく、時と場合、人によって叱るか褒めるかは変えていかなければなりません。しかし、自分の勘や感覚に頼ってばかりではよくない気がします。自分の気分だけで叱ってみたりする時もあるかもしれません。気分に左右されるのも人間らしくていいのですが、いわゆる教育的価値は低いように思えます。実際に、僕がどのように成長に関わったらよいかわからない寮生がいます。どのように人を変えていくか、どのようにして伝えるかが今後の最大の課題となりそうです。

4月6日(日)

楽しみ

 今日は日曜日なので1日フリーでした。午前中は大学から始めたDJ、の台を倉庫から借りてきて掃除やセッティングをしました。昼から車を借りて榛原まで買い物をしに行きました。この一週間、お菓子は夜の8時からみんなで食べる以外は、食べなくても平気だったのですが、無駄にお菓子を買ってしまい食べましたが、みんなで食べるお菓子の方が数倍おいしかったです。さらに去年、毎晩の楽しみにしていた酒とゲームも、ここではまったくしなくても平気です。1回やってしまうと、またハマルかもしれませんし、まだ一週間で、気持ちが高ぶっているだけかもしれません。しかし、楽しみって自分が置かれている環境によって大きく変わるんだなあと思いました。今では酒やゲームがなくても、十分楽しいです。5月病になり、ここでの生活に慣れだしたら憂鬱になってるかもしれませんが、、、とりあえず今が楽しいんでそれでいいです。でも教採の勉強はしとかないとやばいので、とりあえず最近はしています。ちなみに今日の夜はみんなで太鼓を叩きましたが、リズムを一定に刻むのが難しかったです。

4月5(土)

初めての半日フリー

 今日の午前中はフリーでした。最近あまり寝ていなくても、妙に元気でテンションが高かいんです。新しい環境で軽い興奮状態にあり、疲れを感じていなかったと思います。しかし体は疲れているにちがいなかったので、今日はゆっくり寝ていました。9時過ぎに起き、朝ご飯を食べてから、1年前にテレビ放送されたNOLAのビデオを見ました。今いる寮生も映っていたのですが1年前から劇的に変わっていました。今ではワイワイガヤガヤと喋っている寮生が、1年前はもの凄く暗く、話をすることが苦痛だともビデオで言っていました。また、今ではアルバイトができている寮生も、1年前は自分を受け入れられず苦しんでいる姿が映っていて大変驚きました。よくここまで成長し、色んな壁を乗り越えたなと大変感動しました。人のすばらしさを再認識しました。その後、以前から約束していた断髪式をしました。寮生にバリカンで丸ボウズにしてもらいました。10年ぶりのボウズです。触り心地がとてもいいです。昼からは佐藤家の子どもたちと山の中でリアル・サバイバルゲームをしました。

4月4日(金)

早速

 やってしまいました。寝坊です。当然ツケ(ペナルティー)が1つ付きました。日曜日までにツケを無くして外出許可をもらわなければ、買い物に行けません。今日の晩か明日の晩のジャンケンに勝って夜の片付けをさせてもらえれば、ツケが1つ消えるので、僕の運が試されます。今日の作業は、トタン屋根作りと丸太運びでした。最近少し力がついた気がします。たった4日ですが、常に筋肉を働かせているので、鈍っていた体がまた再び動きだし、自由に体を動かせる気がします。あと、3ヶ月も経てば相当体力がついていると思います。何かに取り組もうとしても、お金、時間、体力のいずれかが欠けると、できることが大変限られてくると聞いたことがあります。これから色んなことにチャレンジ出来るように、今の内に体を鍛えておきたいです。

4月3日(木)

立場

 今日は1日枝打ちでした。昨日の疲れで筋肉痛になるかと思っていましたが、あまりひどくなく元気に動けました。ただ今日の作業中に、ボランティアとしての自分の立場や役割について考え直しました。考え直すきっかけは寮生が与えてくれました。作業ノートを書くときに、メンバー、作業内容、使った工具などを書く欄があり、さらにスタッフの名前を書く欄があります。「今日スタッフ誰もおれへんやんなあ」と言われ、オレがおるやんと思いましたが、他の寮生も「うん、おらん」と満場一致でした。少し寂しい気持ちになり、僕の立場を考え直しましたが、確かに僕はスタッフではありません。3日前に来た新入りのボランティアです。ノラには、寮生の成長に携わりたいと思い来ましたが、僕はまだそんな段階ではありません。先輩の寮生から色んな事を聞き、作業を覚えるのが今やるべきことです。成長に携わるのはそれからです。言っていることに筋が通らなかったり、何よりノラのことを何も知らずに言うだけ言っても、寮生に信頼されないでしょう。人と人との信頼関係があって初めて人は成長すると考えています。明日も新入りらしく、自分らしく過ごしたいです。

4月2日(水)

久しぶりの運動

 正直言ってクタクタです。朝は7時から20分かけて散歩コースを歩き、100キロ以上ある6メートルの丸太を2,3人で数本運び、その後また別の木の枝打ちをし、昼からはビニールハウスの解体をし、夜は体育館でのビーチボールバレーをしたからです。1日中こんなに体を動かしたのはとても久しぶりです。明日はきっと筋肉痛でしょう。それなのに明日の朝は食事当番になってしまい6時20分起きです。がんばれ自分。今日は工具の名前や仕事の手順、コツを覚えることができ、さらに体も十分使うことができたのでよかったです。ただ自分の筋力不足が課題なので、これから力をつけていきたいです。

4月1日(火)

よろしくお願いします

 今日から1年間、ここでボランティアスタッフとしてお世話になる小林弘樹です。兵教大出身で、将来の夢は小学校の先生になり、教育に関する本を出版することです。ここでは寮生の成長に携わり、自分自身も成長していきたいと考えています。そしてその機会が初日からありました。それは今日の夕食後の寮生に対する社長のブチ切れトークから、社長と菊澤さんの考えをしっかりと聞くことができたということです。ブチ切れまくるが、しっかりと筋が通っており、寮生のことを考えNOLAを引っ張る社長。そしてそのフォローをし、寮生を導きNOLAを支える菊澤さん。この二人の寮生に対する想いが十分伝わってきました。さらに本日は会えませんでしたが、雑学王という噂の柴田さん。この人たちと一緒に生活するだけでも僕自身十分成長できそうです。この1年間、人の成長に深く携わり、自分を成長させ、人をより成長させられるような人間になりたいです。