はじめまして、菊澤史代です.  

私がNOLAに来たのは、去年の夏でした。
大学を卒業して教師になるつもりでしたが、もっと社会でいろいろな事が経験したかったので、アルバイトばかりしていました。

そんな時知り合いの紹介で、不登校・引きこもりの子を預かった施設があると聞き、教師を目指していただけにとても興味を持ちました。

引きこもりという言葉は聞いたことはありましたが、実際どういうふうな子を引きこもりというのかほとんど知識が無かったので、初めてここを訪れたときどんな寮生がいるのか、緊張もありましたが、自分の知らない世界に入っていける気がして楽しみでした。

 実際ここに来たとき初めに一人の寮生がびっくりするぐらい大きな声で挨拶してくれて、一瞬にして緊張がとけました。
その後も自分が想像していた以上にみんな明るく、気軽に話し掛けてきてくれて、そのあまりの普通さに驚かされました。
とりあえず二週間研修させてもらいその後もここと同じように共同生活をしている施設があるというのでいろいろ行かせてもらいましたが、最終的にNOLAで働く事にきめました。

その理由は二つあります。
一つはここの寮生が生き生きして見えた事、もう一つは、「ここで寮生と関わるなら、彼らとは一生の付き合いになると思ってくれ」と言われ、そんな仕事なら是非やってみたいと思ったからです。

 NOLAで働き始めて早いものでもう一年以上が経ちました。
何をするのも初めての事ばかりで一日一日が慌ただしくあっという間に過ぎていった気がします。
それに予想もできないような事もたくさん起こるのです。
みんなからは大変な仕事だとよく言われますが、普通に生活していたら絶対に体験できないような事がたくさんあるので、仕事に飽きるという事がありません。

日々生活していく中で今やっとここで自分がやりたい事も見えてきて、それが自分の努力次第で実現できるという楽しみさえあります。
そう思えるようになったのもたった一年ですが本当に多くの人との出会いがあったからだと思います。

もちろん出会いもあれば別れもありました。
でもどんな辛い事があってもいつも周りの人(もちろん寮生も)が励まし応援してくれたから今までやってこれたと思っています。

そういう人たちとの出会いがここにはたくさんあります。
寮生にとってもとても良い刺激になっていると思います。
これからももっと多くの人に出会ってその人の考えなり思いなりをいろいろ聞いてみたいです。

 まだまだ勉強不足な点も多いとは思いますが、寮生が自分で決めた人生を笑顔で歩んでいけるように、少しでも彼らの不安や悩みが減るように、そして私自身が成長できるように、ここでみんなと共に生活していきたいと思っていますのでこれからもよろしくお願いします。

菊沢  
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